2024-12

洛中

班女塚(京都市下京区)

はんじょづか独り身の妹が亡くなったので、鳥辺野へ遺体を運んだが、なぜか家に残っていた(死者の怪)2度同じことが起こったため、妹の遺体はその家の下に葬ったその後気味が悪いので家人がいなくなり、塚だけが残った(『宇治拾遺物語』)この塚の前を未婚...
洛中

繁昌神社(京都市下京区)

はんじょうじんじゃ近くにある班女塚の「班女」が「繁昌(繁盛)」に転訛して(名称の由来)、商売繁盛(金運)のご利益があるとされる『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.65日本伝承大鑑 京都市下京区 室町通高辻西入ル繁昌町
洛中

金輪井戸(京都市下京区)

かなわのいど嫉妬した女人が貴船へ丑の刻参りをしたが、満願の日に井戸のそばで亡くなった死んだ女人が怨霊となったので、使っていた金輪(調理道具)を埋めて塚を築いた(謡曲「金輪」)井戸の水を相手に飲ませると縁切りが出来るという嫉妬(嫉妬猜疑)に狂...
洛中

蛸薬師(京都市中京区)

たこやくし正式名・永福寺善光という僧侶が戒めを破り、病弱の母のために蛸を買った(親孝行)疑った人々に責められ、蛸の入った箱を開けると、光り輝く経巻に変わっていた(名称の由来)『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.63京都市中京区 新京...
洛中

行願寺 幽霊絵馬(京都市中京区)

ぎょうがんじ ゆうれいえま革堂行願寺に収められている(8月20~23日公開)失踪したと雇い主から連絡を受けたお文の両親が革堂にお籠もりした夜に、お文の幽霊が現れるお文は主人に殺された旨を語り、証拠の手鏡を渡したお文の幽霊の姿を描き、証拠の鏡...
洛中

弁慶石(京都市中京区)

べんけいいし衣川で討死した弁慶が化身した石「都に帰りたい」とわめくので京都まで運んだという(喋る石)『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.62日本伝承大鑑 京都市中京区 三条通麩屋町東入ル弁慶石町
洛中

鵺大明神 鵺池(京都市上京区)

ぬえだいみょうじん ぬえいけ近衛天皇の時代、夜になると東三条殿から黒雲が御所の上へ来て天皇を悩ませた源頼政が指名され、物の怪(鵺)退治をおこなった(化け物退治)鵺を討った鏃(矢)を洗ったのが鵺池であり、そのそばに鵺大明神が建てられた『日本の...
洛中

神泉苑(京都市中京区)

しんせんえん空海と守敏が祈雨の法力の競争をした場所(雨乞い伝説)守敏が妨害したため、空海が祈祷しても雨が降らなかった空海はインドから善女龍王(龍)を召喚して山城国全域に雨を降らせた小野小町は和歌を詠んで、静御前は舞を舞って、それぞれ雨を降ら...
洛外

更雀寺 雀塚(京都市左京区)

きょうじゃくじ すずめづか更雀寺の境内にある奥州に左遷された藤原実方が、笠島道祖神の神罰で死んだ後に雀となった雀になった実方の霊は京都に戻って、勧学院(藤原氏の私学校)や御所に現れたとされる(入内雀:化け物)更雀寺には桶取地蔵という名の地蔵...
洛中

蛸薬師 鯉地蔵(京都市中京区)

たこやくし こいじぞう蛸薬師(永福寺)の境内にある大切な手紙を届けに鴨川を渡った若者が文箱を流してしまった大きな鯉が文箱を取り戻してくれたが、それが地蔵が変化したものであったという(神仏の加護)『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.5...