2025-02

庄内

鼠ヶ関(山形県鶴岡市)

ねずがせき奥羽三関と呼ばれた関所があった源義経一行が上陸、この地で弁慶が勧進帳を読み上げたとも言われる(演劇)海岸にある岩石が連なっている様子から念珠ヶ関と名付けられたとも(地名の由来)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.115山形...
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鬼坂峠(山形県鶴岡市)

おにさかとうげ源義家が後三年の役の時に、峠の地蔵に戦勝祈願をした安倍氏に加勢するために越後から来た黒鳥兵衛(鬼)は、地蔵に足止めされてしまった兵衛は地蔵に勝負を挑むが、石投げ・相撲共に敗れ、この地から引き返したあるいは、この地に棲み着いた鬼...
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八乙女浦(山形県鶴岡市)

やおとめうら父の崇峻天皇が暗殺されたため北へ逃れた蜂子皇子(親王)は、8人の乙女が海岸(浜海岸)の岩場で舞うのを見た皇子はこの地に上陸するとしばらく洞穴に滞在し、出羽三山へ向かったとされる(創建伝説)『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)...
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貝喰池(山形県鶴岡市)

かいばみいけ池には龍王が棲み、膳椀を人数分貸してくれたが、一客分を失敬したところ二度と貸さなくなった(椀貸伝説)池から水を引こうと壕を造り出すと村から火の手が見え、それが3度続いたため、龍神の怒りと取り止めた身欠き鰊を咥えて池に入ると龍神が...
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善宝寺(山形県鶴岡市)

ぜんぽうじ開基の妙達上人(名僧)の説法を聞きに来ていた若い男女は、貝喰池に天降った龍王と龍女であった(人外の悟り)上人がそれぞれに竜道・戒道の名を与えると、寺を守ると約束しそのまま昇天した数百年後、龍は2度その姿を現して、奇瑞を見せたとされ...
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椙尾神社(山形県鶴岡市)

すぎのおじんじゃ神社の裏山に化け物が棲み着き、若い娘の人身御供を要求していた旅の六部が盗み見すると、大入道が現れ「丹波のめっけ犬には聞かせるな」と言う言葉を聞いためっけ犬は見事に大入道(正体は狢)を退治したが死に(化け物退治)、神社と村の守...
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黄金堂 お竹大日堂(山形県鶴岡市)

こがねどう おたけだいにちどう正善院金色堂(黄金堂)の境内にある江戸の佐久間家・小津家で奉公していた女中のお竹は、その善行から大日如来の化身と言われた(高徳の人)その死後もますます信奉され、生まれ故郷にもお堂を建てて祀られることとなった(創...
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荒川寺 庄内おばこの碑(山形県鶴岡市)

こうせんじ しょうないおばこのひ荒川寺境内にある石碑茶店の看板娘であったおばこは評判の美人であったが、急に家族が亡くなり、供養のため西国へ巡礼した琵琶湖の竹生島へ行く船に乗ったおばこは、龍神に見初められ、自らを犠牲にして船を動かした(人身御...
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三森山(山形県鶴岡市)

みつもりやま庄内地方独特の送り盆行事・モリ供養をおこなう霊場の1つ(特殊な供養)盆の後、低山などに死者の霊が集まり、さらに高い山へ登っていくと信じられている慈覚大師円仁が巡拝中に母親の幽霊と遭遇し、それを供養したことから始まったとされる『日...
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十六羅漢岩(山形県遊佐町)

じゅうろくらかんいわ海難(水難)者供養のため、寛海和尚(名僧)が喜捨を募って彫らせた十六羅漢の石仏寛海和尚は完成後、自ら海に入って入定(補陀洛渡海)している『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.103日本伝承大鑑:山形県遊佐町 吹浦