2025-04

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将軍杉(新潟県阿賀町)

しょうぐんすぎ余五将軍・平維茂がこの地で晩年を過ごし、それを葬った上に植えられた杉の巨木村人がこの木を伐ろうとした(鳥害または造船のため)ところ、一夜にして幹が沈み、今のような枝振りになった『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.10...
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切畑の乳銀杏(新潟県五泉市)

きりはたのちちいちょう行基がこの銀杏の木の下で野宿した時に観音菩薩の夢告があり、木の枝を伐って十一面観音像(仏像)を彫り上げた暴風雨で軍旗がちぎれ飛んでこの木に引っ掛かったのを吉として、源義家が黒鳥兵衛を打ち破った枝葉を煎じて飲むと、乳の出...
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大沢鍾乳洞(新潟県五泉市)

おおさわしょうにゅうどうかつて大沢嘉久馬という地方豪族が発見し、この鍾乳洞を根城にして勢力を持ったと言われる大正時代に石工が採石している最中に発見して、観光地化された『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.103新潟県五泉市 刈場
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永谷寺 オボト石(新潟県五泉市)

ようこくじ おぼといし雷城落城の際、城主の娘・菊姫が東光院淵に入水、住職の手で成仏して淵の主(龍)となった(落城伝説:変身譚)それ以来、住職の死の直前に龍が淵の丸石を墓石として届けるようになり、それをオボト石と呼ぶ『日本の伝説41 越後の伝...
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慈光寺 慈戒堂(新潟県五泉市)

じこうじ じかいどう別名・天狗堂開山である傑堂能勝(名僧)の法力によって神通力を得た慈戒和尚は、石や木を切りだして慈光寺の諸堂(堂宇)を建てたよく働く寺の小僧への褒美に、背中に乗せて飛ぶと、1日で京都の祇園祭の見学をさせて戻ってきた慈戒和尚...
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慈光寺(新潟県五泉市)

じこうじ白山に棲む夫婦の大蛇が暴れるため、傑堂能勝(名僧)が説教して改心させた(人外の悟り)大蛇がこの地を去る時に棲んでいた池を埋めて傑堂に寄進したのが、慈光寺の始まりとされる(創建伝説)大蛇が海へ向かって進んだ道が河川となり、1匹は白山神...
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護摩堂山 団九郎狢(新潟県五泉市)

ごまどうやま だんくろうむじな護摩堂山にあった城が落城した時(落城伝説)、山の岩穴に棲んでいた狢の団九郎は、膳椀や什器を穴に運び入れた村の者は冠婚葬祭があると団九郎のところへ膳椀を借りるようになった(椀貸伝説)不心得者が椀を返さなかったため...
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餓鬼地蔵(新潟県新潟市秋葉区)

がきじぞう飢饉による餓死者を埋めて供養した場所に建てられた地蔵この前を通ると急に空腹になり倒れてしまう者が多くあった(餓鬼憑き)『日本の伝説41 越後の伝説』(角川書店)p.100新潟県新潟市秋葉区 新津東町
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婆池跡(新潟県新潟市秋葉区)

ばばいけあと姑が留守中に嫁が味噌を出そうとすると、桶の上に蛇がとぐろを巻いていた嫁は焼け火箸を蛇の頭に押しつけたところ、同時刻に寺参りをしていた姑の額に焼け火箸の跡ができた(生霊)味噌桶の蛇が姑の邪心であると分かったため(嫁姑)、恥じた姑は...
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観音寺(新潟県新潟市秋葉区)

かんのんじ新津丹波守勝資(戦国武将)の夫人は嫉妬深く、側室を持つ勝資に怒り、子供を抱いて池に入水した(嫉妬猜疑)夫人は大蛇に変化する(変身譚)と城を襲ったため、勝資は聖徳太子作の観音像(仏像)を投げつけて成仏させた観音像は長く行方不明となっ...