2025-09

石見

甘南備寺(島根県江津市)

かんなびじある年、大雪のため里へ下りられなくなり、多くの僧を賄う食糧(食品食材)が尽きた飢えで苦しんでいると大鹿が現れたので、それを打ち殺して飢えを凌いだ大鹿は本尊の虚空蔵菩薩(仏像)の姿となり、鹿賀まで歩いていった(神仏の加護)『日本の伝...
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飯尾山八幡宮(島根県江津市)

いいおやまはちまんぐう付近の山に怪猫が出現するため、弓の名人・七右衛門(豪傑)が退治に行くが、怪猫は命中しても死ななかったまた矢が尽きると悠々と立ち去るため、よく見ると自分の家の飼い猫が鍋を被っている姿だった七右衛門は猫に悟られぬよう矢を1...
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浄光寺(島根県江津市)

じょうこうじ仏の教えに従い、善行を重ねた妙好人・善太郎(高徳の人)を顕彰する(墓所)盗みの疑いを掛けられても、その相手に草餅を持たせてやり、犯人を改心させたという逸話があり、有福温泉の銘菓(菓子)に名が残る『日本の伝説48 出雲・石見の伝説...
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黒木神社(島根県江津市)

くろきじんじゃ旱魃の際に堰を壊して水を敬川に流した川上鶴女(女傑)を祀る鶴女は2度堰を壊して河川の水を流したが、逃げる途中で殺されてしまった(騒動)敬川の村人は首級を取り返し、殺された森に鶴女を祀った(黒川神社旧跡地:創建伝説)『日本の伝説...
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大島・女島(島根県江津市)

おおしま・めじま?安芸の宮島の神が、大島という名の島があると聞いて訪ねてきたが、小島だったため落胆したその後、いつしか大島の隣に島ができて、女島と呼ばれるようになった大島に祀られている神は宮島の神の姉にあたるため(宗像三女神)、祭礼を1日早...
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琴ヶ浜 琴姫の碑(島根県大田市)

ことがはま ことひめのひ壇ノ浦の戦い後、一艘の舟が漂着し、中に琴(楽器)を抱えた若い女性が乗っていた平家の落人だった女性はこの地に滞在して琴を弾いていたが、間もなく病で亡くなったその死後から、浜(浜海岸)の砂が音を立てて鳴くようになり、琴ヶ...
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文次郎釣り場(島根県大田市)

ぶんじろうつりば仁万の河口にある岩場(浜海岸)は良好な漁場で、ある日釣り好きの文次郎は金色の怪魚を釣り上げた魚を調理して食べたが食えないほど不味く、さらにその夜から文次郎は3日間神隠しに遭った帰宅して4日後再び失踪し、怪魚を釣った岩場で死ん...
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井戸神社(島根県大田市)

いどじんじゃ享保の大飢饉の折、大森代官として赴任した井戸正明(幕臣)を祭神とする飢饉対策としてさつまいもの栽培に着手し、多くの領民を救ったとされ「芋代官」と呼ばれた『日本の伝説48 出雲・石見の伝説』(角川書店)p.72島根県大田市 大森町
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姫逃池(島根県大田市)

ひめのがいけ近くの山賊(盗賊)の頭領が長者の娘に懸想し、長者の家を襲ったその時、娘と恋仲だった若者が助太刀に来たが、逆に返り討ちに遭った(悲恋伝説)娘は嘆き悲しみ池に入水したが、その後ほとりに咲くようになった杜若は娘の魂の化身とされた(地名...
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浮布池(島根県大田市)

うきぬののいけ池の原長者の娘が、この池のほとりで若者と出会い恋仲となったある武士が通りがかったところ、娘が大蛇に巻きつかれており、矢を射て撃退した(異類婚姻譚)娘は大蛇を追って池に飛び込み、やがて着物(衣類)だけが水面に浮かんできた(地名の...