2025-09

北毛

八束脛神社(群馬県みなかみ町)

やつかはぎじんじゃ八束脛という巨人が石尊山中の洞穴に棲み、夜な夜な山を下りて村を荒らしていた村人が後をつけ、洞穴を上り下りする藤蔓を伐って下りられないようにした数年後八束脛は白骨となっており、それを祀る祠を建てた(創建伝説)八束脛は、奥州安...
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三峰沼(群馬県みなかみ町)

みつみねぬま利根郡司・波多野経家(地方豪族)の娘の妙姫(姫君)が、夜な夜な通ってくる者のために病床に就いていた(異類婚姻譚)この地を立ち寄った緒方三郎惟栄(源平の武将)がそれを聞き、郡司の家に来たあやかしを斬った(化け物退治)翌朝血痕をたど...
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釜の淵(群馬県沼田市)

かまのふち四釜川にある深い淵で、底に穴が開いていて龍宮に通じており、河童が棲むとされるこの淵で釣りをしていた者の足の親指に蜘蛛が糸を絡めて、水中に引きずり込もうとした『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.59群馬県沼田市 堀廻町
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愛宕山(群馬県川場村)

あたごやま昔ここに住んでいた巨大な鬼(巨人)が武尊山からやって来て、途中で金棒(武具)で地面を突いたところ、金棒に付いた土が落ちて出来た山『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.59群馬県川場村 谷地
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川場温泉(群馬県川場村)

かわばおんせん空海が巡錫中に立ち寄り、老婆に水を所望したところ、遠方へわざわざ水を汲みに行った水に不便していることを知った空海が杖で地面を突くと、温泉(湧水)が出てきた『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.58群馬県川場村 川場湯原
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▲三騎石(群馬県沼田市)

さんきいし奥州へ落ち延びる源義経主従の3騎が数坂峠に差し掛かった時、追っ手が迫ってきた義経らは峠にあった巨石の下に身を隠して難を逃れた『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.57群馬県沼田市 白沢町生枝
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禅定院 田植え地蔵(群馬県沼田市)

ぜんじょういん たうえじぞう田植えの時、見知らぬ者が手伝ってくれてそのまま帰っていった後を追うと、禅定院の前で消え、本尊の地蔵菩薩像が泥まみれになっていた(手伝う神仏)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.56群馬県沼田市 白沢町尾...
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雲谷寺(群馬県沼田市)

うんこくじ4人の盗人(盗賊:あるいは弁慶とも)が鐘を盗んだが、途中で腹が減ったため、近くの村人から粟飯を分けてもらった鐘を探しにきた僧侶が同じ村人から粟飯(食品食材)を分けてもらい、盗人に施したことを褒めて立ち去った村人が雲谷寺を訪れると、...
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うつぶしの森(群馬県沼田市)

うつぶしのもり正平23年(1366年)新田義貞の息子・義宗(南北朝の武将)がこの一帯で足利方の上杉・千葉と戦った(南北朝の戦い)義宗は敵の矢を右目に受けて落馬、うつ伏せになって討死した場所が叢林となって残った(地名の由来)『日本の伝説27 ...
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▲産護石(群馬県沼田市)

さんごいし安倍貞任の一族が戦に敗れて落ち延びる途中(落人)、この巨石の陰で無事出産した安産の効験があるとされる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.55群馬県沼田市 新町