へびばしあと
- 大曽根村の名主・新八は、綾瀬川(河川)が氾濫しそうになり、獅子頭に長布を付けて龍を模して対岸の堤を切ろうとした
- 対岸の村人が人が化けたものと見破ると、新八を捕らえて嬲り殺しにした(私刑)
- 身元が割れて咎めを受けた母親は、息子の死に気が狂い、親子共々蛇になると言って川に入水した(変身譚)
- それ以降、2匹の大蛇が川に現れて暴れ回り、ついに幕府の役人・浅田近右衛門(幕臣)の妹が犠牲となった
- 事の顛末を知った近右衛門は将軍・徳川吉宗に具申し、金5両で蛇橋と蛇塚を設けて供養して祟りを鎮めた
『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.32
東京都足立区 花畑