ひともしやま
- 恋仲だった男が諏訪湖の西へ引っ越したが、男は毎晩山で火をともすことを約束した
- 女は酒の入った筒を持ったまま、灯火を頼りに諏訪湖の反対側から走って男に会いに来た
- 酒の入った筒が熱くなるほど毎夜走ったが、さらに我慢できず遂に湖を泳いで渡ってきた(愛着執心)
- 女が泳いでまで会いに来たことで男は恐怖を感じ、女を殺してしまおうと考え出した
- 男はいつもより南の小坂観音院で火をともし、女を深みにはめて殺したが、自分も後に熱病で死んだ(悲恋伝説)
『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.200
長野県岡谷市 湊
