おばけいし
- 別名「十字石」
- かつて銀山から逃げる途中で斬られたキリシタンの女がいた
- その後、村の祭りで剣舞を舞っていた若者が突然発狂したが(憑依)、その時見知らぬ女が見物人の中にいた
- 庄屋が後を追って斬りつけると女は消え(幽霊)、若者は石の前で正気に返った
- その石は、かつて斬られた女が身に着けていた十字架(聖具)を埋めたところに置かれたものであった(怪の棲む石)
- 石には十字が刻まれており、また庄屋が斬りつけた痕が残っている(怪談)
『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.85
山形県真室川町 釜渕
