さいほうじ よくろういなり
- 源義経・静御前に付き従う継信・忠信兄弟の正体は、初音の鼓(楽器)の皮となった狐の子であった
- 義経はその忠勤を褒め、鼓を与えると共に、兄弟にそれぞれ与九郎と源九郎の名を与えた
- 兄の与九郎は河内国の西方寺、弟の源九郎は大和国に棲み着いた
- 西芳寺へ来て住職と碁(娯楽)を打つ、与九郎という老人がいたが、その正体はこの与九郎狐であった
- 障子の影に映った尻尾で正体を知った村人は、罠を仕掛けて捕らえてしまった
- 住職は、碁の強かった狐を不憫に思い、境内に祠を建てて祀った
『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.79
大阪府富田林市 富田林町
