むらさめのまつ
- 宝暦年間(1751~1764年)に佐渡奉行所の役人西川藤兵衛が植樹した松の木
- 明治34年(1901年)に当地を訪れた尾崎紅葉(文人)が「村雨の松」と命名した
- かつて毎夜のように橋の上に立つお松という村娘を、番屋の役人が好きになって毎日言い寄った
- お松は、本当に好きなら私を背負って橋の下を渡って欲しいと言い、実行した役人を川の中で刺殺した(毒婦)
- その後もお松は村の者から言い寄られたが、盆踊りの夜、逆上した男連中に川に突き落とされ溺死した(因果応報譚)
- その後番屋の松のあたりで女の泣き声を聞いた者は橋から落ちて溺れ死ぬと言われた(声の怪)
『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.12
新潟県佐渡市 両津夷
