るすがいわ
- 大石村大火の復旧工事でやって来た幸右衛門という大工がおるすという娘と恋仲になった
- 工事が終わり、対岸の村に住む幸右衛門会いたさに、おるすはたらい舟に乗って毎夜湖を渡った(愛着執心)
- 100日目の夜は嵐で、来ないだろうと幸右衛門は目印の灯火を消したが、おるすはそのため遭難して岩にぶつかった
- 翌日遺体となったおるすを見て、幸右衛門も湖に身を投げて死んだ(悲恋伝説)
- 結婚の約束のためにおるすが湖を渡り、その情の深さを怖れた幸右衛門が満願の日に灯火を故意に消したとも
- 逆に幸右衛門がたらい舟に乗っておるすに会いに行き、おるすが火をともした岩を留守ヶ岩(名石)とするとも
『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.28
山梨県富士河口湖町 大石