尾張

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聾石(愛知県尾張旭市)

つんぼいし名古屋城築城の時、ある大名が石垣にする石材をこの地に落とした大名はそれを拾わず、村人に誰が落としたか役人に告げることを固く口止めした検分に来た役人が尋ねても、村人は耳が聞こえないふりをしてやり過ごしたため、この名が付いた(頓智話)...
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人柱観音(愛知県一宮市)

ひとばしらかんのん昭和31年(1956年)に完成した、小信川(河川)堰き止め工事の際に人柱となった与三兵衛を祀る工事の本陣であった信行寺で働いていた与三兵衛が自ら人柱を志願した(無理矢理生き埋めとなったとも)その後、埋められた場所から白い火...
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賀茂神社(愛知県一宮市)

かもじんじゃ雷除けのご利益のある神社とされたが、ある時、社殿に雷が落ちた宮司が祭神に願い出ると、祭神(賀茂別雷命)は雷を呼び出して叱責、腕を斬ったため、雷が落ちることがなくなった『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.33愛知県一宮市 ...
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賀茂神社 玉ノ井霊泉(愛知県一宮市)

かもじんじゃ たまのいれいせん光明皇后の目の病気(眼病)を治したとされる湧水後年所在が分からなくなったが、江戸時代に掘り出されて井桁(井戸)の遺構も発見された『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.32愛知県一宮市 木曽川町玉ノ井穴太部
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遍照寺稲荷社(愛知県一宮市)

へんじょうじいなりしゃ若い女に化けて悪さをする狐がおり、猟師の平助がいた空き家を根城としたことから平助狐と呼ばれたある時村の者が平助の空き家を覗くと、一匹の狐が苦しんでいるのを見つけ、手当をしてやったそれ以降、平助狐は改心して子をもうけて村...
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円福寺 八百比丘尼堂(愛知県春日井市)

えんぷくじ やおびくにどうこのあたりが海に面した頃、首から上が人間の魚(人魚)が捕れ、それを食した少女が不老不死となった800年生き長らえた女は剃髪して諸国を巡り、若狭の空印寺で入定、八百比丘尼と呼ばれた一説では、寺の裏山にある、若狭へ通ず...
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小塞神社(愛知県一宮市)

おぜきじんじゃ別名・船着大明神かつてはこの地まで海が入り込んでおり、船着き場の港として栄えていたとされるこの土地の者が、若狭の空印寺で八百比丘尼と対面した際、比丘尼がこの土地に住んで船で直接若狭へ行ったと聞いた『日本の伝説7 愛知の伝説』(...
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内津峠(愛知県春日井市)

うつつとうげこの峠で、東征から戻る日本武尊が、東征副将の建稲種命(宮簀媛の兄)の訃報を聞いたこの時「現実(うつつ)か」と尋ねたのが地名の由来となる建稲種命は近くの内々神社の祭神として祀られた『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.23愛...
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仁昌寺 うなり石(愛知県北名古屋市)

にんしょうじ うなりいし夜な夜な唸り声を発したとされる石(喋る石)掘り出そうと2人の男が鍬を入れたところ唸りだし、そのまま高熱を出して死んだ(障る石)平成25年(2013年)に現在地に移転『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.20愛知...
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証法寺(愛知県岩倉市)

しょうほうじ親鸞が一夜の宿を借りた時、蚊帳がないために法力で蚊を近寄らせなかった旧暦8月15日の旧盆の日だけ今でも蚊が境内に出ないとされる(盆行事:祭礼の変事)『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.19愛知県岩倉市 本町宮東