- 群馬郡の地頭・群馬大夫満行(地方豪族)の末子である那波八郎満胤は上野国の目代となったが、7人の兄に謀殺された
- 遺体を蛇喰池の中島に沈めたところ怨霊が大蛇となり、兄の一族を滅ぼす激しい祟りを引き起こした
- 時の光仁天皇が宣旨を下し、年1回一人だけの人身御供とするよう大蛇に命じて騒動を収めた
- 20年以上後に尾幡宗岡の娘・海津姫(乙女)が生贄と決まったが、都から下向した宮内判官宗光(廷臣)が姫を見そめた
- 宗光と姫は大蛇の岩屋の前で法華経を唱えると、大蛇は執念から解き放たれ八郎大明神となった(人外の悟り)
- 宗光はこの功績により上野国の国司となった
『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.48
http://www.lares.dti.ne.jp/~hisadome/shinto-shu/files/48.html
群馬県伊勢崎市 福島町
