おしのはっかい
- 富士山の伏流水を水源とする湧水
- 出口池→ 富士登山の行者(行者山伏)はこの池の水で身を清め、水を携行して登山するとされる
- お釜池→ この池には若い娘を引きずり込んだとされる蝦蟇(蛙)が棲む
- 底抜池→ この池で洗い物中に物を落とすと、暫くしてお釜池に浮かび上がると言われる
- 銚子池→ 婚礼の席で酌をして回っていた新婦が放屁し、それを恥じて銚子(酒器)を持ったまま入水した池
- 湧池→ 富士山噴火の際、水を求めた民に対して木花咲耶姫命が現れ、信心と引き替えに湧出させた
- 濁池→ 乞食のような身なりの行者が水を求めたが、村人が拒否したため池の水が濁った
- 鏡池→ 揉め事が決着しない時、この池の水を浴びて身を清めた、あるいは水面に綺麗な富士山が映ることから命名
- 菖蒲池→ 不治の病に罹った夫の平癒を祈願し、神よりこの池の菖蒲を全身に巻けとのお告げに従って全快させた
『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.25
http://www.vill.oshino.yamanashi.jp/docs/2013111200014/
山梨県忍野村 忍草
