長沢寺 おくす弁天(愛知県田原市)

東三河

ちょうたくじ おくすべんてん

  • 猟師の六蔵は大猪と思って撃った獲物が大蛇で、その直後の嵐に驚いてとどめを刺さないまま帰宅した
  • 妻に言われて金銀の弾をとどめに撃ち、翌朝蛇の死骸を確認して首を持ち帰ったが、しばらくして病死した
  • 六蔵の死後、妻はおくすという名の娘を産んだが、年頃になると「俺は豊島池の主だ」と言って暴れた(憑依)
  • 娘は座敷牢に押し込められたが、牢を破って行方知れずとなり、豊島池(現存せず)のほとりに着物や履き物が残っていた
  • 妻も亡くなった後、継ぐ者のない田畑が残ったが、それを所有する者は必ず不幸になるため祟りとされた
  • 長沢寺には六蔵親子の墓があり、その後、おくすの供養のためにおくす弁財天が建てられた

『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.195

愛知県田原市 長沢町

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