あなかんのんこふん
- 石室内に観音像を安置する古墳で、草壁春里という長者の屋敷跡とされる
- ある時魔物(化け物)が長者一族を襲い、末娘だけを残して死に絶えた
- 末娘は草野太郎経門(武人)に助けを求め、経門が魔物を退治すると、正体は春里が伐った大木(木本)だった(化け物退治:祟り)
- 経門が諭して仏像にしようと言うと、大木は蛇に変じて川をさかのぼり、経門の館にたどり着いた
- 経門は大木で2体の観音像を彫り、1体を屋敷跡に安置した(後に朽ちたため、現在は石像)
『日本の伝説49 大分の伝説』(角川書店)p.116
大分県日田市 内河野