さやまいけ
- 日本最古のため池とされる
- この池には雌の大蛇が棲み、夫である雄の大蛇の棲む粟ヶ池に毎夜通うため、大きな被害があった
- このため狭山池に祠(現在の龍神社)を建てて、雄の大蛇を導いて一緒に住まわせた(創建伝説)
- 種屋五兵衛という者が池畔を歩いていると、美しい女性が池の中にある鍬(農具)を取って欲しいと頼む
- 水があると取れないと五兵衛が言うと、女は池に飛び込み水を干上がらせた
- 五兵衛が鍬を拾うと、女は鉄気を取ってくれた礼に3枚の大蛇の鱗を渡した(動物報恩譚)
- 日照りになると、この鱗を取りだして五兵衛が祈ると雨が降ったという(雨乞い伝説)
『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.81
大阪府大阪狭山市 岩室