ふながま
- 鉢形城のそばを流れる深沢川(河川)に船釜と呼ばれる淵があり、賽取左衛門が若い妻と暮らしていた
- ある日、妻は自分の正体が船釜にある龍宮の乙姫の召使いで、帰還する命が下ったと言いだした
- 妻が淵の奥へ消えたので、左衛門も後を追って淵の中に入り、龍宮で歓待を受けた
- しばらくして故郷に帰りたいと左衛門が言うと、乙姫が阿弥陀像(仏像)と刀剣(水切丸)を渡した
- 左衛門が淵に戻ると堅く蓋がされていたため、刀剣で刺すとへばりついていた大亀が死んで地上に戻ってきた
『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.89
埼玉県寄居町 鉢形

