あこやのまつ
- 藤原豊充(藤原氏)の娘・阿古耶姫(伝承の女性)が名取太郎という若者と恋仲となったが、名取は実は千歳山の松の精霊であった(異類婚姻譚)
- 名取川の橋にするため千歳山の松の木は伐り倒されたが、いくら曳いても動かず、阿古耶姫が綱を取って動かした
- 阿古耶姫は名取の菩提を弔うため庵を結んで松の木を植えた(悲恋伝説)
- 庵は万松寺となり、松の木は阿古耶の松と呼ばれるようになった
- その後、藤原実方が松(歌枕)を見るために訪れ、終の棲家としてこの地で亡くなった
『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書店)p.31
山形県山形市 妙見寺