ばていじ
- 知道という旅の僧侶が長者の吾妻左衛門是好の屋敷に投宿したが、その夜具の立派さにそれを盗んで逃げようとした
- 逃げようとする知道の前に馬が立ち塞がり、自分は左衛門の伯父の三輪庄司好光の生まれ変わりだと喋った
- 好光は悪行で落ちぶれ、生前に受けた是好に報恩するため馬となり、決しては悪事をしてならないと諭した(因果応報譚)
- 知道は盗みをやめ、翌日全てを打ち明けたが、その時好光生まれ変わりの馬が道中で蹄が割れて死んだと知らせがあった
- 是好は知道を開基として、伯父好光の菩提を弔うため馬蹄寺を建立した(創建伝説)
『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.44
埼玉県上尾市 平方