てんしがたけ ようらくつつじ
- この地に住んでいた炭焼きの許に、京都から来た姫君がお告げを聞いて嫁いできた
- 買い物のために渡した小判(貨幣)を夫が鳥を捕るために投げたことを怒ると、炭焼小屋に転がる小判を見せて長者となった
- 炭焼き長者は、源頼朝が冨士で巻狩をした時に蓑笠1000人分を貸し与え、驕り高ぶるようになった
- ある時、粟の種蒔きが間に合わないと太陽を呼び戻した(日招き伝説)ことから病を得て没落した(長者の没落)
- 姫が亡くなると天子ヶ岳の山頂に埋葬され、一緒に埋めた瓔珞(装身具)から躑躅が芽吹いた
『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.100
静岡県富士宮市 上稲子