不具者

南薩

天の岩屋供養塔群(鹿児島県指宿市)

あまのいわやくようとうぐん智通という僧侶がこの地にある洞穴から閼伽(湧水)を汲んで修行を積んでいたその閼伽を口にした鹿が身籠もって、口から女児が生まれた(生誕伝説)その女児は成長して采女として都に上り、天智天皇の后・大宮姫となった姫は足の指...
鹿児島霧島

日当山侏儒どん(鹿児島県霧島市)

ひなたやましゅじゅどん薩摩藩日当山郷の地頭であった徳田太兵衛(名士)の愛称身長が1m足らずの人(不具者)であったが、頓智話の主人公として親しまれ、石像が建つ『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.55鹿児島県霧島市 隼人町東郷
大隅

枇榔島(鹿児島県志布志市)

びろうじま故郷の開聞に戻った大宮姫を追って、天智天皇が崩御したと偽ってこの地に下向した(生存説)2人の間に乙姫という姫宮が生まれたが、我が子ではないとの疑念から姫宮を冷遇した悲嘆した姫宮は入水し、悲しんだ村人によって枇榔島に祀られた(子女受...
大隅

山宮神社 大クス(鹿児島県志布志市)

やまみやじんじゃ おおくす天智天皇お手植えの楠とされる足指の不具(不具者)のため故郷の開聞に戻った妃の大宮姫を追って、天智天皇は崩御したと偽って志布志に下向した(生存説)この地に宮を造って晩年を過ごしたので、安楽という地名になった(地名の由...
鹿児島霧島

姫宮神社(鹿児島県鹿児島市)

ひめみやじんじゃ開聞にある枚聞神社の姫宮の一人は、足指が2つの不具者であったため、うつろ舟で流された(貴種流離譚)やがて野尻に着いた姫が「水を飲みたい、髪を洗いたい」と言うと水が湧き(湧水)、土地が潤った姫が漂着した9月16日を祭礼の日とす...
郡内

座頭転がし(山梨県上野原市)

ざとうころがし2人の座頭(不具者)が連れ立って山の坂道を歩いていた先頭の者の声を頼りに後の者が付いて行ったが、道が曲がっていることを知らず直進して転落死した甲州街道の難所として名が付いた(地名の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店...
和泉

浄福寺(大阪府和泉市)

じょうふくじかつて安楽寺(現:国分寺)の奥の院で、智海上人(名僧)が修行中に尿意を催し、その小水を雌鹿が舐めた雌鹿は懐妊して人間の子供を生んだが、これが後の光明皇后とされる(生誕伝説)光明皇后は足指が鹿のような形であったため(不具者)、袋で...
大阪

舎利尊勝寺(大阪府大阪市生野区)

しゃりそんしょうじ生野の子は生来唖(不具者)であったが、聖徳太子が過去の因縁を思い出させて、口から3粒の舎利を吐き出させた3粒のうち2粒は四天王寺と法隆寺に、残りは長者に与え寺を建立させた(創建伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)...