不動明王

行田春日部

総願寺(埼玉県加須市)

そうがんじ重篤な病となった58代光孝天皇が智証大師(名僧)に命じて彫らせた不動明王(仏像)を祀る関東に移された後に水害によって像が流されこの地に辿り着いたため、ここに堂宇を建てて祀った(創建伝説)不動明王を祀ったことから不動岡の名が付いた(...
さいたま川口

龍門寺 手なし不動(埼玉県さいたま市岩槻区)

りゅうもんじ てなしふどう龍門寺の不動堂に安置される不動明王像は、夜な夜な大入道に化けて街道で人を驚かしていたある武士が退治しようと大入道を見つけ、一太刀浴びせたところ手応えがあった(動く絵や像)翌朝寺の者が堂内を見ると、像の片手が落ちてい...
北毛

耳無不動(群馬県東吾妻町)

みみなしふどうここに祀られていた不動明王は、夜な夜な異形の姿で町を徘徊していた(動く絵や像)これをあやかしと思って斬りつけ、不動明王は片耳(頭部各部)を切り落とされたここに祈願すると耳の病(難聴)が治るとされる『日本の伝説27 上州の伝説』...
中毛

滝沢不動尊(群馬県前橋市)

たきざわふどうそん小田原遠征の途中、上杉謙信が霊験を得ようと不動明王の右腕を切って武蔵国へ持ち運んだ夢枕に不動明王が現れ「邪心を改めねば武運拙し」と告げられたため(夢告)、鹿島神社(深谷市)に右腕を奉納した滝沢不動尊の不動明王像(仏像)は現...
中毛

鼻毛石の線刻不動尊(群馬県前橋市)

はなげいしのせんこくふどうそん空海が三夜沢の赤城神社へ参拝途中、この地にあった石に不動明王を爪彫りした(磨崖仏)爪で彫ったことから“爪ひき不動尊”と呼ばれる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.38群馬県前橋市 鼻毛石町
中毛

安楽寺 不動堂(群馬県前橋市)

あんらくじ ふどうどう武田勝頼が攻め込んできてお堂が焼かれたが、その灰が捨てられた橋では落馬する者が続出した(罰を与える)橋の近くで怪光が現れ、見ると川岸に不動明王像(仏像)があったため、再びこれを祀った『日本の伝説27 上州の伝説』(角川...
東毛

明王院 新田触不動(群馬県太田市)

みょうおういん にったふれふどう新田義貞が鎌倉攻めの挙兵をした時、一夜で越後の同族までその知らせが届いた明王院の不動明王が山伏(行者山伏)に変化して知らせを伝えたとされる(神仏霊験譚)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.20群馬県...
峡東

瀬立不動(山梨県笛吹市)

せだてふどう芹沢不動とも呼ばれる湖の水を抜いて甲府盆地を造る際に、水が上手く流れ出るよう瀬を造った不動明王を祀る(蹴裂伝説:地形の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.42山梨県笛吹市 境川町大窪
北摂

箕面大滝(大阪府箕面市)

みのおおおたきある武士が滝壺の覗き込んだところ腰の刀(刀剣)を落としたため、不動明王に祈願して滝行をおこなった満願の日、刀は吹田の垂水に流れ着いているとのお告げを聞き、その通り見つけ出した『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.115大...
河内

光瀧寺 炭焼不動明王(大阪府河内長野市)

こうたきじ すみやきふどうみょうおう不動明王が炭焼きの老人に化身して、住職の常操に白炭の製法を伝授した(神仏霊験譚)この白炭は「光滝炭(燃料)」としてこの地域の特産品となった(起源伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.84大阪府...