北摂

総持寺(大阪府茨木市)

そうじじ藤原高房(藤原氏)が任地へ赴く際、捕らえられた亀を助け、海に放った出港後、子が海に落ちた時に長谷観音へ祈願すると、助けた亀が子を背に乗せて救った(動物報恩譚)高房は観音像建立を思い立ち、唐の商人に香木を求めたが国外に持ち出せないため...
河内

久修園院(大阪府枚方市)

くしゅうおんいん藤原高房(藤原氏)が西国の任地へ赴く際、淀川(河川)のほとりで捕まえられた亀を助けてやった母は高房の幼子を殺そうと、わざと川へ落として助けを求めた(継子殺し)高房が神仏にすがろうと久修園院に伏し拝むと、子を背に乗せた亀が浮か...
能登南

桜ヶ池(石川県宝達志水町)

さくらがいけ馬を池に引きずり込もうとしたスッポン(亀)を赦してやったところ、夢の中で徳利(酒器)を置いていった翌朝徳利が置いてあり、中に入っている酒は飲んでも一向に減らなかった(動物報恩譚)ある時、徳利の長い口の部分が欠けて酒が出なくなった...
備北芸北

女亀山(広島県三次市)

めんがめやま賀茂別雷命の母である玉依姫命が山頂に降臨したかつて山頂に池があって霊亀が棲んでおり、雨乞い祈願がおこなわれていた(雨乞い伝説)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.107広島県三次市 作木町岡三渕
備後

浦島神社(広島県尾道市)

うらしまじんじゃ島子という者が花小松を運ぶ仕事をし、龍神への手向けに一枝を海に投げていたある時島子は大鰐(鮫)に龍宮城へ連れていかれ、そこで龍神の娘と結婚した数年後島子は玉手箱をもらい里へ戻ったが、知る人はなく、そばの岩に寄りかかり玉手箱を...
広島廿日市

福王寺(広島県広島市安佐北区)

ふくおうじ空海がこの地を訪れた時、立木に不動明王像を彫ったことから始まる(創建伝説:明王像は昭和52年に落雷で焼失)池にあった金色の亀が空海に三拝の礼をしたことから山号を“金亀山”とした(名称の由来)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店...
島尻

善縄御嶽(沖縄県南風原町)

よくつなうたき自分が生け捕った亀に噛みつかれた傷が元で善縄大屋子(漁夫)は亡くなる3日後に墓を覗くと遺体が消え、「ギライ・カナイ(異界)に遊んでいる」という神の声がしたので、御嶽を建てた『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.30沖縄県...
丹後

浦嶋児神社(京都府京丹後市)

うらしまこじんじゃ浦嶋子(浦島太郎)を祀る浦嶋子の亀を供養した塚(霊亀塚)の上に建つ『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.131日本伝承大鑑 京都府京丹後市 網野町浅茂川