人柱

大阪

長柄の人柱碑(大阪府大阪市淀川区)

ながえのひとばしらひ長柄の橋は幾度となく流されたため、人柱を立てることに決めたこの時通りがかった垂水長者の巌氏が、袴に継ぎ当てのある者を人柱にと進言した巌氏の袴に継ぎ当てがあったため、言った本人が人柱となった(石碑)『日本の伝説8 大阪の伝...
金沢

御山神社(石川県津幡町)

おやまじんじゃ焼失した本殿を再建する際、基礎となる柱が倒れるため、庄屋の娘が人柱を提案したくじを引いたところ、その娘が人柱と決まり、埋められた『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.33石川県津幡町 下川合
備北芸北

国兼池(広島県庄原市)

くにかねいけ文久3年(1863年)の改修の際に人柱となったお国・お兼姉妹から名付けられた池(地名の由来)池には2人の霊が変化したという赤と黒の大鯉がいる(変身譚)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.109広島県庄原市 上原町
安芸

音戸の瀬戸/清盛塚(広島県呉市)

おんどのせと/きよもりづか平清盛が開削したとされる海峡人柱の代わりに一字一石の経石を海中に埋め、その上に石塔を建てて塚とした(清盛塚)日没近くになっても開削工事は終わらないため、清盛が扇で太陽を呼び戻した(日招き伝説)この行為が、清盛が熱病...
備北芸北

百万一心の碑(広島県安芸高田市)

ひゃくまんいっしんのひ毛利元就が、吉田郡山城の工事の際に、人柱の代わりに埋めた石碑文化13年(1816年)に長州藩士が発見したとされるが、拓本のみで実物は未見とされる『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.54広島県安芸高田市 吉田町...
広島廿日市

八剣神社(広島県広島市中区)

やつるぎじんじゃ福島正則(大名)が広島城主の時、川の治水のために役人が人柱を立てようとした正則はそれを聞き、所蔵の8本の刀剣を箱に収め、人柱の代わりに埋めた(創建伝説)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.37広島県広島市中区 白島...
尾張

観音寺(愛知県春日井市)

かんのんじ人柱となり“十五の森”に埋められた少女の霊を慰めるために作られた薬師如来を安置する昭和に入り、さらに山門前に少女とその母を供養する親子地蔵が建てられた『日本の伝説7 愛知の伝説』(角川書店)p.40愛知県春日井市 松河戸町
尾張

十五の森跡(愛知県春日井市)

じゅうごのもりあと明応3年(1494年)、毎年起こる川の氾濫に対し「15歳となる娘を龍神の生贄にすべし」との占い師の言に従ったくじで庄屋の娘が人柱となり、箱ごと土手に埋められた後、水害は収まった埋められた地は叢林となり、“十五の森”と呼ばれ...
尾張

人柱観音(愛知県一宮市)

ひとばしらかんのん昭和31年(1956年)に完成した、小信川(河川)堰き止め工事の際に人柱となった与三兵衛を祀る工事の本陣であった信行寺で働いていた与三兵衛が自ら人柱を志願した(無理矢理生き埋めとなったとも)その後、埋められた場所から白い火...
外房

女ヶ堰(千葉県睦沢町)

おながせき川を堰き止めて溜池を造ろうとしたが堰が崩れるため、人柱を立てることにした朝一番に堤を通りがかった見知らぬ女を、青梅を持っておんぶされていた子供もろとも人柱として埋めた(子女受難)女を埋めた場所から梅の木が生えたが、その実は子供が齧...