人柱

西讃

丸亀城(香川県丸亀市)

まるがめじょう城の石垣建築が難航したため、雨の日に通りがかった豆腐売りを人柱にしてしまった雨の日になると、石垣周辺では男が豆腐を売る売り声が聞こえるようになったという(声の怪)『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.49香川県丸亀市 一...
高松坂出

平池(香川県高松市)

へいけ平清盛が家臣の田口民部(源平の武将)に命じて造らせたため池決壊が続くため、お告げにより、ちきり(機織道具)を持った娘を人柱とした池が完成した後、一箇所から水が流れ出し、その音が「いわざら、こざら」と聞こえるようになった(声の怪)乙女の...
最上

沼田城(山形県新庄市)

ぬまたじょう湿地帯に造られた城のため難工事となり、13才の娘を黒い牛に乗せて人柱とするよう進言を受けて実行した本丸近くの池に少女の幽霊が現れ「水が欲しい、喉が焼ける」と言って泣き叫び、侍たちが恐れをなした『日本の伝説4 出羽の伝説』(角川書...
村山

大倉溜池(山形県村山市)

おおくらためいけすぐに土手が崩れる溜池のため、おくらという美女が池の主にお仕えすると言って人柱となった夜になると池の底から機織の音が聞こえ、女の泣き声がするので、三月(見付)館の丘の上に霊を祀った(声の怪)おくらの名前から大倉溜池と呼ばれる...
北信

久米路橋(長野県長野市)

くめじはし娘の「赤まんま食べた」という歌で盗みがばれた男が人柱にされて完成した橋その後娘は口を利かなくなったが、ある時鳴き声のせいで撃たれた雉を見て「雉も鳴かずば撃たれまい」と一言だけ喋ったとされる(教訓譚)『日本の伝説3 信州の伝説』(角...
南信

大橋(長野県辰野町)

おおはし「信濃の人橋」と呼ばれる橋橋が何度も流出するために、人柱を橋脚の下に埋めて架け替えたとされる『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.101長野県辰野町 平出
東信

舌喰池(長野県上田市)

したくいいけこのため池を造る時、堤が決壊するため人柱を立てることにしたくじで選ばれた娘は悲嘆のあまり舌(頭部各部)を噛み切って池に身を投げたためこの名が付いた『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.31長野県上田市 手塚
島尻

真玉橋(沖縄県豊見城市)

まだんばし石橋に架け替える工事の際、七色の元結いをした子年生まれの女を人柱にせよとの神託があったそのような女が現れなかったため、神託した神女が人柱となった『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.27沖縄県豊見城市 真玉橋