侍女

奈良宇陀

大野寺 身代わり焼地蔵(奈良県宇陀市)

おおのでら みがわりやきじぞう名士の松山平左衛門の侍女であった小浪は、大野寺の地蔵を日頃から信心していた松山の屋敷が放火で全焼した時(火事)、小浪が犯人として捕らえられ火あぶりの刑となった小浪が炎に包まれようとした瞬間、その姿が地蔵となり、...
秩父

九十九神社(埼玉県秩父市)

きゅうじゅうきゅうじんじゃ平将門の敗死後、夫人の桔梗(桔梗の前)以下99名の侍女がこの地まで逃げてきたが、逃れきれず全員が自害した(子女受難)自害した侍女は九十九神社に祀られ、七日七晩その血が流れた川(河川)は大血川と呼ばれた(地名の由来)...
中毛

お艶ヶ岩(群馬県前橋市)

おえんがいわかつては利根川の中にあった巨石総社城主・秋元長朝(大名)の侍女が無実の罪で蛇責めで処刑されたが、この岩の上に立って白粉(化粧品)を塗り無実を訴えた大阪の陣後、淀君がお艶と名を変えて秋元長朝に匿われていたが、世を儚んで入水した(生...
西毛

宝積寺 お菊の墓(群馬県甘楽町)

ほうしゃくじ おきくのはか国峰城主・小幡信貞(戦国武将)の侍女であったお菊は、美貌を妬まれて陰謀によって蛇責めにあって殺された(嫉妬猜疑)その後、お菊は小幡家に祟り続けたとされ、皿屋敷怪談の原型ともされる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川...
鹿児島霧島

梅ヶ淵(鹿児島県鹿児島市)

うめがふちある殿様に仕えていた梅という侍女が、給仕の際に床板が軋み、放屁したと咎められた(子女受難)梅は無念のあまり甲突川のこの淵に身を投げたことから、梅ヶ淵と呼ばれた(地名の由来)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.42鹿児島...
大隅

桑山刑部・小少将の墓(鹿児島県曽於市)

くわやまぎょうぶ・こぢしょうのはか北郷時久(戦国武将)の家臣・桑山刑部と同家の侍女であった小少将は恋仲となった身分違いの恋のため2人は駆け落ちするが追っ手に見つかり、共に自害して果て、同じ地所に墓所が建てられた(悲恋伝説)2人に親身になった...
峡南

池大神社(山梨県南部町)

いけだいじんじゃ京から侍女と共に池の山にある池に来た佐津岐姫(姫君)は、暫く石の上に座って経を読んでいたが、姿を消した侍女が池を探すと懐剣と着物が出てきたので、山を下りてこの地に留まった池はその後水が涸れ、その地に社を建てて姫を祀った佐津岐...
河内

西方院(大阪府太子町)

さいほういん聖徳太子の侍女であった3人の女性(蘇我馬子・小野妹子・物部守屋の娘)が、太子の死後に出家(尼僧)して建立した寺(創建伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.77大阪府太子町 太子
能登南

七尾城址(石川県七尾市)

ななおじょうし小雨の夜に城跡から、城主の畠山氏の亡魂が“おかね火”という怪火となって町へ飛んでいく落城の際、城の侍女が池に飛び込んで死んだが、その怨念が“お歯黒鮒”に変化した(落城伝説)水があるように米を流して上杉謙信を騙したが、途中鳥が米...
能登南

末森城址(石川県宝達志水町)

すえもりじょうし佐々成政(戦国大名)との戦いで、前田家の重臣・奥村永福が籠城したした城(戦国の戦い)二ノ丸跡にある池に棲む赤い魚(魚類)は、この戦いで投身して死んだ侍女が化したものとされる(変身譚)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川...