僧侶

磯城高市

聖林寺 子安延命地蔵(奈良県桜井市)

しょうりんじ こやすえんめいじぞう享保の頃、文春という僧侶が女人安産の大願成就のために浄財を集め丈六の地蔵を造立した造立の際、文春の夢に地蔵菩薩が現れ、但馬の石工3名に依頼するよう夢告した同じく石工たちも地蔵菩薩の夢告を受け、奈良へ向かう途...
川越飯能

水宮神社(埼玉県富士見市)

みずみやじんじゃある僧侶が一夜の宿を借りたが、かいがいしく世話をした娘がその直後に妊娠して子を生んだ再びこの家を訪れた僧を主人が罵ったが、僧が赤子に息を吹きかけると水に変わってしまった(泡子伝説)さらに僧はその水を使って観音像を描いて主人と...
川越飯能

地福寺 枕返し地蔵(埼玉県和光市)

じふくじ まくらがえしじぞう尊恵僧正(僧侶)は白子の宿で急な病によって亡くなってしまったが、3日後に生き返った(生き返り:神仏の加護)それまで北枕であったのが西に頭を向けた状態で蘇生し、夢で持仏の地蔵菩薩が現れて地獄から戻ることが出来たとし...
さいたま川口

永勝寺 相海上人入定塚(埼玉県鴻巣市)

えいしょうじ そうかいしょうにんにゅうじょうづか寛文2年(1662年)相海(僧侶)は喘息で苦しんでいたことから、人々が喘息で苦しまないことを念じて入定した(入定塚)願を掛けて喘息が治ると、竹筒に酒を入れて奉納する習慣がある(特別な奉納)『日...
さいたま川口

馬蹄寺(埼玉県上尾市)

ばていじ知道という旅の僧侶が長者の吾妻左衛門是好の屋敷に投宿したが、その夜具の立派さにそれを盗んで逃げようとした逃げようとする知道の前に馬が立ち塞がり、自分は左衛門の伯父の三輪庄司好光の生まれ変わりだと喋った好光は悪行で落ちぶれ、生前に受け...
さいたま川口

慈恩寺(埼玉県さいたま市岩槻区)

じおんじ慈恩寺の南にあった沼に龍神が棲み、毎年村の娘を人身御供に取っていたある時、慈恩寺の知元坊(僧侶)が娘の代わりに藁人形を櫃に納めて人身御供としたその後特に何の災いもなかったため、以降は藁人形作って沼に納めることが慣習となった『日本の伝...
さいたま川口

善光寺(埼玉県川口市)

ぜんこうじ夢告により信濃善光寺に参詣した定尊(僧侶)が阿弥陀三尊像(仏像)を模造、笈(旅具)に入れて各地を巡錫したこの地で休憩後、笈が重くなって持ち上がらなくなったため、堂を建てて仏像を安置した(創建伝説)『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角...
西毛

宝積寺 天狗の腹切り岩(群馬県甘楽町)

ほうしゃくじ てんぐのはらきりいわ小幡家の内紛の折、この寺でも戦闘(戦国の戦い)があり、巖空坊覚禅という巨体の僧侶が応戦した多勢に無勢となった時に覚禅はこの石(名石)の上で切腹して果てたことから名が付いた(怪力伝説)『日本の伝説27 上州の...
西毛

一行寺(群馬県藤岡市)

いちぎょうじ法然の弟子となった津戸三郎為守が出家して(僧侶)全国行脚している途中、木曽郷戸の宿で夢告を受け、仏像を携えて関東へ下った上野国に入ると急に仏像が重くなったため、所縁の地として寺を建立した(創建伝説)この観音像は巴御前の持仏である...
北毛

湯宿温泉(群馬県みなかみ町)

ゆじゅくおんせん仁寿2年(852年)、弘須法師(僧侶)が洞穴で修行を積み、大乗妙典を読誦したところ、その功徳で湧き出た温泉(神仏霊験譚)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.62群馬県みなかみ町 湯宿温泉