僧侶

備後

七ツ池(広島県府中市)

ななついけ雄の大蛇が池に棲んでおり、蛇円山の雌の大蛇がたびたび会いに来た雌の大蛇の移動で田畑が荒らされたため、ある武士が退治した残された雄の大蛇はさらに暴れ、青目寺の小僧(稚児)を食い殺すなどしたので、住職(僧侶)によって殺された(化け物退...
備後

覚明神社(広島県尾道市)

かくめいじんじゃ木曽義仲の子・義重と、家臣の大夫坊覚明(僧侶)ら30余名は、義仲敗死後にこの地に移り住んだ(落人)土地の開発に尽力した後、義重と覚明は木曽に帰り、残った家臣の末裔が神社を管理している『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)...
広島廿日市

名号岩(広島県広島市佐伯区)

みょうごういわ石ヶ谷峡(渓谷峡谷)にある巨石浄心という旅の僧侶が、岩壁に“南無阿弥陀仏”の名号を彫ったとされる(字彫りの石)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.30広島県広島市佐伯区 湯来町菅沢
広島廿日市

耕中石(広島県大竹市)

こうちゅうせき?三倉岳で、ある盲目の僧侶山を越えようとしたが、里の者が案内しなかったため頂上付近の隠坊池で水死した死んだ僧の怒りで地震が起こり、その祟りを怖れた村人が宮久保神社に三倉大明神を祀ったこの大地震で三倉岳から落ちてきたのが耕中石(...
西三河

大樹寺 貫木神(愛知県岡崎市)

だいじゅじ かんぬきじん桶狭間の戦いで敗れた松平元康(徳川家康)は大樹寺に逃げ込んだが、織田の雑兵が攻めてきた怪力の祖洞という僧侶が総門の閂を振り回してこの危難を乗りきった(怪力伝説)閂は寺宝として保存され、縁起物として将軍の代替わりごとに...
海部知多

なまず池(愛知県愛西市)

なまずいけ別名・おこまが池大鯰を釣って魚籠に入れて帰ろうとすると、池の方から「おこま、おこま」と呼ぶ声がし、魚籠から「おーい」という返事が聞こえた(声の怪)ある住職(僧侶)が蓮根栽培の許可を藩に依頼すると、役人(官吏)は池の干拓をするよう言...
安房

清澄寺 星の井戸(千葉県鴨川市)

せいちょうじ ほしのいど開基である不思議法師(僧侶)が虚空蔵菩薩に祈願して得た井戸星の光を宿すことから名付けられ、清澄寺の名前の由来となったとも言われる(名称の由来)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.108千葉県鴨川市 清澄
安房

西春法師の入定塚(千葉県南房総市)

さいしゅんほうしのにゅうじょうづか地元の漁師だった西春法師(僧侶)は行を積み、最後は土中の石室に入り入定した3年後に掘り起こすよう頼んだが、村人は怖れて手を付けず今に至る(入定塚)入定後は星となり、星が見える時は時化になるので船を出さないよ...
外房

高照寺 乳銀杏(千葉県勝浦市)

こうしょうじ ちちいちょうある僧侶が法華経を読誦して、乳不足に悩む婦人を治し、赤子の生育を助けた僧の死後、里人が銀杏を植えたところ乳柱が多くでき、乳不足に参詣すると叶うとされた(授乳の俗信)『日本の伝説6 房総の伝説』(角川書店)p.70千...
外房

広済寺 鬼来迎(千葉県横芝光町)

こうさいじ きらいごう日本で唯一とされる地獄の様相を見せる、盆におこなわれる宗教劇石屋という僧侶が堂で一夜を明かしていると、夢の中で地獄の責め苦の数々を見てしまうさらに鬼が女を責める光景を目撃するが、その女(幽霊)が領主・椎名安芸守の娘であ...