公家

奈良宇陀

栴檀の古木(奈良県奈良市法華寺町)

せんだんのこぼく法華寺町の四つ辻にある栴檀の木(木本)と、南の高橋堤の両方からジャンジャン火と呼ばれる怪火が現れて合戦をした火の中に中年男の顔が見えるが、怨みを残して死んだ奈良朝の公卿(公家)の怨霊であるとされた『日本の伝説13 奈良の伝説...
行田春日部

春日部八幡神社 都鳥の碑(埼玉県春日部市)

かすかべはちまんじんじゃ みやこどりのひ古隅田川の流れるこの地は、東国へ下った在原業平が“みやこどり”の和歌を詠んだ場所とされ、歌碑が建つ江戸時代後期の公家で歌人の千草源有功が歌碑を建てた『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.41埼...
中毛

大沼(群馬県前橋市)

おおぬま高野辺家成という公家が無実の罪で上野国に流され、そこで3人の娘と1人の息子をもうけたその後、継母と3人の娘が一緒に暮らしたが、継母は弟と謀って一番上の淵名姫を殺した(継子殺し)次姉の赤城姫は赤城山に逃れ、大沼の龍神に助けられた後、跡...
佐渡

八幡宮(新潟県佐渡市八幡)

はちまんぐう永仁6年(1298年)に佐渡に流罪となった京極為兼(公家)の配所となった地「啼けばきく 聞けば都の 恋ひしきに この里過ぎよ 山ほととぎす」と和歌を詠んだところ、時鳥が鳴かなくなった(音止伝説)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川...
佐渡

大膳神社(新潟県佐渡市)

だいぜんじんじゃ阿新丸を助けたことにより処刑された大膳坊(行者山伏)が祟りをなすため祀った(創建伝説)阿新丸の父の日野資朝(公家)も合わせて祀る『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.42新潟県佐渡市 竹田
佐渡

妙宣寺 阿新丸の隠れ松(新潟県佐渡市)

みょうせんじ くまわかまるのかくれまつ阿新丸は、佐渡に流罪となった父・日野資朝(公家)の姿をひと目見ようと佐渡に渡るが、対面前に父は斬首となったそれを怨みに思った阿新丸は、領主の本間山城入道を狙い、斬首した本間三郎を討ち果たす(仇討ち)館を...
河内

久修園院(大阪府枚方市)

くしゅうおんいん藤原高房(藤原氏)が西国の任地へ赴く際、淀川(河川)のほとりで捕まえられた亀を助けてやった母は高房の幼子を殺そうと、わざと川へ落として助けを求めた(継子殺し)高房が神仏にすがろうと久修園院に伏し拝むと、子を背に乗せた亀が浮か...
奥能登

山伏山(石川県珠洲市)

やまぶしやま源義経の家来・常陸坊海尊が一行と別れてここに隠れ住んで仙人となり、時折山伏(行者山伏)の姿で現れるとされる日野資朝(公家)の息子・阿新丸が佐渡で親の仇を討って逃げる途中、須須神社の祭神が山伏姿となってこれを助けた(神仏の加護)山...
広島廿日市

福王寺 さざれ石(広島県広島市安佐北区)

ふくおうじ さざれいし貞観5年(863年)に紀伊国の千里の浜で光るさざれ石(名石)が発見され、京の貴族(公家)に献上された南北朝時代に、貴族の子孫がこの石を持って安芸国に下向した粗末に扱うと鳴動したり、嵐を起こすため(怪を呼ぶ石)、福王寺に...
広島廿日市

内侍岩(広島県廿日市市)

ないしいわ徳大寺実定大納言(公家)が厳島を訪ねた時に、巫女の有子内侍と相思相愛となったやがて大納言が京へ帰る際、有子内侍は船を追って岩(巨石)に登って和歌を詠み、別れを惜しんだその後、内侍は大納言を追って都へ行くが、身分違いをはかなんで入水...