刀剣

嶺北仁淀川

箕淵(高知県大豊町)

みぶちある修験者(行者山伏)がこの淵で修行していた時に、誤って法螺貝(楽器)を落とした近くの神社の宝剣(刀剣)を借りて淵を潜ると、底に屋敷があり一人の姫が機織をしていた(龍宮)落とした法螺貝は織った布の重しとなっており、姫は3日間待つよう頼...
室戸安芸

池山池(高知県室戸市)

いけやまいけ河村某という郷士(名士)が池のそばで猟をしていて、撃った鴨が池の中に落ちたので泳いで拾おうとした突然水柱が立って大蛇が姿を現したため、口に咥えていた短刀(刀剣)を水中に落としてしまった大蛇は鉄を嫌って満濃池に移り住んだが、そのた...
磯城高市

天香山神社 天の真名井(奈良県橿原市)

あまのかぐやまじんじゃ あまのまない天香山神社の境内にあるのあるで、が出たり、天岩戸神社と繋がっているとされる天照大御神が十拳剣(刀剣)をすすいだ聖なる泉とされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.48奈良県橿原市 南浦町
磯城高市

石上神宮 宝剣小狐丸(奈良県天理市)

いそのかみじんぐう ほうけんこぎつねまるある女性(布留の人または八条村庄屋の乳母)が飢えた小狐に乳をやって育てた(動物報恩譚)その小狐は長じて、刀鍛冶の弟子に変じて刀剣を打ち、石上神宮に奉納したその後八条村庄屋の息子が大蛇を退治する際に、小...
磯城高市

石上神宮 布留の神杉(奈良県天理市)

いそのかみじんぐう ふるのかむすぎある女性が川で洗濯をしていると、上流からあらゆるものを切り裂きながら刀剣(鉾:武具)が流れてきたしかし刀剣(鉾)は洗っていた布(織布)の中に収まったため、それを神意として神社に奉納したこの出来事が布留の地名...
熊谷深谷

船釜(埼玉県寄居町)

ふながま鉢形城のそばを流れる深沢川(河川)に船釜と呼ばれる淵があり、賽取左衛門が若い妻と暮らしていたある日、妻は自分の正体が船釜にある龍宮の乙姫の召使いで、帰還する命が下ったと言いだした妻が淵の奥へ消えたので、左衛門も後を追って淵の中に入り...
東毛

蛇留淵(群馬県桐生市)

じゃるぶち桐生川上流の淵に大蛇が棲み着き、村を荒らしていた三境坊という行者(行者山伏:僧侶)がそれを聞き、法力で淵に閉じ込めたあるいは、刀(刀剣)で斬り殺して近くの大正院に“蛇切丸”として納めたとも『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)...
出雲

鳥屋神社(島根県出雲市)

とやじんじゃ国譲りの勝負で建御名方神が投げた大岩(巨石)が落ちた地に社が建てられた(創建伝説)神社の代官(社家)が、奉納された刀剣を持って旅の途中、木陰で昼寝をしたところ蛇が足を舐めたすると刀が勝手に鞘から抜け出て蛇を追い払うこと数度に及ん...
鹿児島霧島

波之平刀匠 笹貫井戸(鹿児島県鹿児島市)

なみのひらとうしょう ささぬきいど刀匠の波平派が居住し、刀剣作りに使用していた井戸刀匠の波平行安は刀剣の仕上げの場を妻に見られたため、不浄としてその刀剣を藪に捨てたその後刀剣を捨てた竹藪で夜な夜な怪光が見られた落ちてきた笹の葉が刀剣の刃に突...
峡南

儀丹の滝(山梨県富士川町)

ぎたんのたき伊豆からやって来た儀丹上人(名僧)が修行をしていた滝日照りの害に苦しむ民を見て、雨竜剣(刀剣)を振るって雨乞いをして雨を降らせた(雨乞い伝説)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.92山梨県富士川町 平林