切断した石

西毛

山名八幡宮 太刀割石(群馬県高崎市)

やまなはちまんぐう たちわりいし果たし合いをおこなうことになった馬庭念流の樋口定次(剣豪)は三日三晩参籠した満願の日に社前の大石を木刀で打ち割った(切断した石)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.119群馬県高崎市 山名町
中毛

頼光塚(群馬県伊勢崎市)

らいこうづか夜な夜なこのあたりに騎馬武者(怪人)が現れて、人々を驚かせた松島利太夫(武人)が騎馬武者を一刀両断にしたが、塚の上にある石が切断されていた(変化する石:切断した石)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.51日本伝承大鑑:...
石見

姫逃池(島根県大田市)

ひめのがいけ近くの山賊(盗賊)の頭領が長者の娘に懸想し、長者の家を襲ったその時、娘と恋仲だった若者が助太刀に来たが、逆に返り討ちに遭った(悲恋伝説)娘は嘆き悲しみ池に入水したが、その後ほとりに咲くようになった杜若は娘の魂の化身とされた(地名...
大隅

金峯神社 蛇王権現(鹿児島県曽於市)

かねみねじんじゃ じゃおうごんげん帝釈池に棲む大蛇が人身御供を要求するため、仏性院の和尚が読経をして追い出した(化け物封印)逃げ出した大蛇は高之峰の山頂近くの大石を尻尾で割るとその割れ目の中に隠れた金峯神社の境内にある蛇王権現と呼ばれる石(...
峡南

割石峠(山梨県市川三郷町)

わりいしとうげ武田信玄が駿河へ向かう途中、この峠で休憩して、太刀で周囲の木々を切って道を開いたこの時信玄の威光を怖れた巨石がひとりでに割れた(切断した石)ことから名が付いた(地名の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.111山...
峡東

裂石(山梨県甲州市)

さけいしこの地で行基が修行をおこなっていると、霊雲が現れ、巨石が真っ二つに割れた(切断した石)割れ目から十一面観音が現れ、さらに萩の巨木が生えたので、行基がその木で観音像(仏像)を彫った『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.47山梨...
能登南

義経一太刀岩/弁慶二太刀岩(石川県志賀町)

よしつねひとたちいわ/べんけいにたちいわ?源義経と弁慶が試し切りをして、その結果でこれから行く道筋を決めたとされる岩(切断した石)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.92石川県志賀町 笹波
備北芸北

▲鏡岩(広島県安芸高田市)

かがみいわ犬伏山の山中にある、中央部分が割れた岩(切断した石)割れ目には遊女が落とした鏡があり、割れ目の底に咲く藤の花が揺れるのに合わせて音が鳴る(音の怪)『日本の伝説21 広島の伝説』(角川書店)p.53広島県安芸高田市 美土里町生田
安房

海南刀切神社(千葉県館山市)

かいなんなたぎりじんじゃ道路を挟んである船越鉈切神社を上の宮とするのに対して、下の宮と呼ばれる海を渡ってきた神(鉈切明神:その他の神々)が、道を造るために手斧で社殿裏の大岩を割ったとされる(切断した石)また村人を苦しめる大蛇を退治するため、...
豊前国東

兄弟割石(大分県豊後高田市)

きょうだいわりいし離れた場所にある2つの巨大な割石(切断した石)一方が割れ目で雉を食らうと、もう一方は人を食うと言われる(怪の棲む石)割れ目から中に入ると、中山仙境の地下(異界)へ行けるが、二度と戻れないとされる『日本の伝説49 大分の伝説...