創建伝説

峡南

高下諏訪神社(山梨県富士川町)

たかおりすわじんじゃ別名・姫宮神社北面の武士であった南部重清(地方豪族)は、後花園天皇より寵姫の浅黄の前(女官)と仙洞の名を貰い、郷里へ戻った浅黄の前は京を恋しく思い、ついに道利川に身を投げ、侍女も後を追った(子女受難)それぞれ入水した淵を...
峡南

懸腰寺 法論石(山梨県富士川町)

けんようじ ほうろんせきこの地に巡錫していた日蓮がこの石に腰掛けて法話をおこなっていた(腰掛け石)これを聞いた妙法寺の善智法印が法論を仕掛けたが、分が悪くなった法印は法力でこの大石を浮揚させたが、日蓮はこれを止めて逆に降ろせなくさせ、法印の...
峡南

法界寺 経塚(山梨県富士川町)

ほうかいじ きょうづか越後の豪族が玉を紛失し、それを貧しい母子の仕業と勘違いして死なせてしまったため、出家して諸国を巡った(巡礼六部)この地に庵を結び、供養のため小石に法華経を1文字ずつ書いて(一字一石)積み重ねて塚とした(願掛けの石:創建...
峡北峡中

雨宮寺 阿弥陀堂(山梨県韮崎市)

うきゅうじ あみだどうある旅僧が何処かから阿弥陀如来像を盗んで背負ってきたが、この地で突然重くなり捨て去って行った村人は阿弥陀堂を建ててこの仏像を安置した(創建伝説)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.70山梨県韮崎市 清哲町折居
峡北峡中

原山神社(山梨県韮崎市)

はらやまじんじゃ釜無川西筋の村々では、諏訪の御謝山神社へ行き、勧請のため御幣をいただいたこの地で雨宿りした時に御幣を置き忘れ、この地の者がそれを拾って神の降臨として宮を建てた(創建伝説)西筋の者が戻ってきた時には既に宮が建てられており、祈雨...
峡北峡中

永泰寺(山梨県甲府市)

えいたいじ暴風雨で釈迦ヶ岳山頂にあった釈迦如来像(仏像)が流出した大きな亀がその像を背に乗せて川を泳ぎ渡って、安全な場所に置いた(神仏を守る)夢窓疎石が寺を建立して仏像を安置し(創建伝説)、亀を済度して大石に変じさせた(昭和41年に流失)『...
峡北峡中

諏訪神社 姥の宮(山梨県中央市)

すわじんじゃ うばのみや浅利与一(源平の武将)が遠目で鷺がいると思って矢を放ったが、それは田でタニシを採っていた老婆であった(事故)誤って殺した老婆を供養するため祠を建てて祀った(子女受難:創建伝説)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店...
峡北峡中

円楽寺(山梨県甲府市)

えんらくじ伊豆に流罪となっていた役行者が創建し(創建伝説)、この地から富士登山の道(街道)を開いたこの寺に安置される役行者像(貴人像)は延慶2年(1309年)の修理銘が残っており、最古の役行者像とされる『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書...
郡内

仏眼寺(山梨県西桂町)

ぶつげんじかつてこの地に護満長者という者が屋敷を構えていたが、不治の病に罹り、没落していった一人娘は父のために屋敷の北西に庵室を設けて祈ったが、父親は亡くなった(長者の没落)娘はその後諸国巡礼の旅に出て、屋敷は無住となり、庵室が仏眼寺となっ...
峡北峡中

甲斐善光寺 棟木(山梨県甲府市)

かいぜんこうじ むなぎ武田信玄が造営時に棟木(柱)に適した巨木を求め、高畑村にある柳の木を選び伐ることとなった隣村の娘のところに毎夜通っていた男があったが(異類婚姻譚)今夜限りで会えなくなると告げた男は柳の巨木の精霊であり、明日伐られて甲府...