叢林

北薩

鳥追の杜(鹿児島県薩摩川内市)

とりおいのもりこの地を治めていた日暮長者は家人の口車に乗せられ妻と離縁して後妻をもらい、その後訴訟のため10数年土地を離れた夫の不在中、後妻は、先妻の2人の子に鳥追舟に乗って雀を追う役目を負わせ虐待した(継子殺し)これを知った先妻が川向こう...
鹿児島霧島

蛭児神社 なげきの森(鹿児島県霧島市)

ひるこじんじゃ なげきのもり伊弉諾神と伊弉冉神の間に生まれた蛭児は3年経っても足が立たないため、舟に乗せて流した(漂着神:貴種流離譚)この地に漂着したうつぼ舟から楠の木が生えて大木となり、叢林となった『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書...
北摂

信田の森(大阪府能勢町)

しのだのもり安倍保名は後年病を得て、この地を領有する藤原仲光(地方豪族)を頼り、愛妾・葛葉(狐)と共に余生を送った保名の死後、仲光が和泉の信太明神を勧請した叢林には信太明神と保名の墓がある『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.121大...
河内

蚊入らずの林(大阪府枚方市)

かいらずのはやし空海が一夜の宿を乞うたが、集落全てで断られたため、野宿をしたその場所だけは蚊がいなくなり、今でもその叢林だけは蚊が出ないとされる『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.100大阪府枚方市 藤田町

大鳥大社 千種の森(大阪府堺市西区)

おおとりたいしゃ ちぐさのもり和泉国一之宮日本武尊の御魂が変化した白鳥がこの地に降り立った(創建伝説)その時、一夜にして種々の樹木が生えて叢林となったことから“千種の森”と呼ばれる(一夜作り伝説)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p....
大阪

鵲森宮(大阪府大阪市中央区)

かささぎもりのみや通称・森之宮神社聖徳太子が最初に四天王寺を建立した地聖徳太子の命で新羅へ行った吉士盤金が持ち帰った鵲を飼った叢林とされる現在の森之宮の地名の由来『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.27大阪府大阪市中央区 森ノ宮中央
奥能登

太夫の森(石川県穴水町)

だゆうのもり海岸沿いにある丘で、加賀宝生流の祖とされる諸橋権之進(能狂言師)の屋敷跡といわれる叢林『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.111石川県穴水町 前波
能登南

行者ヶ端(石川県七尾市)

ぎょうじゃがはな泰澄の弟子の臥行者(仙人)が寝そべりながら修行をしていた叢林臥行者はこの地から鉢を飛ばして、行き交う船から米を布施として受け取っていた(飛鉢伝説)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.103石川県七尾市 能登島...
能登南

気多大社(石川県羽咋市)

けたたいしゃ能登国一之宮祭神の大己貴命(大国主命)が能登の荒ぶる神を平らげた故事にちなむ平国祭が行われる(祭礼)背後にある叢林]は“入らずの森”と言われる禁足地で、森が音を立てると海鳴り小坊主(化け物)の仕業とされる『日本の伝説12 加賀・...
加賀

若宮八幡宮(石川県白山市)

わかみやはちまんぐう2つの日輪(太陽)が現れたためそれを射るよう、鎌倉将軍の命が富樫氏(武家)に出た家臣の山上新保介(武人)は鶴岡八幡宮に参籠して霊夢を得て、一方の日輪を射落とした夢告]に従い、一夜で森(叢林])が出現した地(一夜作り伝説)...