四万十足摺不増不減の手水鉢(高知県土佐清水市) ふぞうふげんのちょうずばち足摺七不思議の一つ弟子の日円上人に先に補陀落渡海(入定)をされてしまった賀東上人(名僧)が、この岩の上に身を投げ出して泣いたその涙が不増不減の水となって残っている(名石:手水鉢)『日本の伝説22 土佐の伝説』(角川... 2025.12.06四万十足摺
吉野姥峯地蔵尊(奈良県上北山村) うばみねじぞうそん背中に熊笹を生やした猪の姿をした猪笹王を射場兵庫が鉄砲(鉄砲火薬)で討ち果たした(化け物退治)猪笹王の亡霊は一本足の鬼と化し、伯母峰の街道を通る旅人を襲ったため、丹誠上人(名僧)が地蔵を勧請した鬼は封じられたが、12月20... 2025.11.24吉野
吉野蟷螂の窟(奈良県天川村) とうろうのいわやこの洞穴に雌雄の大蛇が棲み着き、大峯山修行をする者に危害を加えていた大峯山再興のために洞川へ赴いた聖宝(名僧)が法力によって雄蛇をこの洞穴に封印した(化け物封印)カマキリが威嚇するような姿勢で入らないと頭を打つためこの名が付... 2025.11.23吉野
吉野桜本坊(奈良県吉野町) さくらもとぼう大海人皇子が吉野にあった冬の夜、夢で満開の桜を見て、目覚めて窓を開けると山に満開の桜があった角乗法師(名僧)に夢占いさせると、王となる夢とされ、翌年天武天皇として即位した即位後にその桜の木を求め、その場所に桜本坊を建てた(創建... 2025.11.22吉野
磯城高市長谷寺 天狗杉(奈良県桜井市) はせでら てんぐすぎ英岳大僧正(名僧)は若い時、天狗によって勉学の邪魔をされたため、長谷寺管長になって仕返ししようと誓った英岳は管長となった時、回廊にあった杉の木を寺の修築用に伐り倒したが、1本だけ住処として残した『日本の伝説13 奈良の伝... 2025.11.18磯城高市
奈良宇陀室生龍穴神社(奈良県宇陀市) むろうりゅうけつじんじゃ猿沢の池に棲んでいた善達龍王(龍神)が移り棲んだとされる洞穴に由来する室生の賢俊僧都(名僧)が龍王に会いたいと洞穴に入り、少し離れた場所で落ち合う約束をした川面に衣冠姿の龍王が現れ、僧都はその姿を像にして祀ったのが龍... 2025.11.18奈良宇陀
磯城高市岡寺 龍蓋池(奈良県明日香村) おかでら りゅうがいいけ境内にある池で大蛇(龍)が棲んでいたが、義淵(名僧)が退治した(化け物封印)日照りの時に池の中央にある石(封印の石)を動かすと雨が降る(雨乞い伝説)創建当時は“龍蓋寺”の寺名であった『日本の伝説13 奈良の伝説』(角... 2025.11.15磯城高市
磯城高市御破裂山(奈良県桜井市) ごはれつやま藤原鎌足の長子・定慧(名僧)は多武峰に父の首を葬って一寺を建立した(現:談山神社)堂に鎌足の像(貴人像)を収めたが、変事があるとその首部分が破裂し、裏山が鳴動した(変事の知らせ)首が破裂することから、裏山は御破裂山と呼ばれた(地... 2025.11.15磯城高市
奈良宇陀元石清水八幡宮(奈良県奈良市) もといわしみずはちまんぐう大安寺の僧・行教(名僧)が宇佐から八幡神を勧請した際、八幡神は行き先を訊いて鳩になって赴いた(創建伝説)さらに岩清水へ移る際も鳩となり、元宮であることから元石清水八幡宮の名となった(名称の由来)『日本の伝説13 奈... 2025.11.08奈良宇陀
奈良宇陀唐招提寺 うちわまき(奈良県奈良市) とうしょうだいじ うちわまき中興の祖である覚盛和上(名僧)が夏に法要をしていると、何匹もの蚊が和上を刺した弟子が払おうとすると、「蚊に血を与えるのも菩薩行である」として止めた法華寺の尼僧がその徳を偲び、団扇を作って法要に供える慣習の由来とな... 2025.11.08奈良宇陀