名僧

中毛

牛打松跡(群馬県伊勢崎市)

うしうちのまつあと栄西の高弟・栄朝禅師(名僧)が世良田に招かれ、牛に乗ってやって来た途中、牛を打っていた松の枝を挿したところ、根付いて成長した『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.20群馬県伊勢崎市 馬見塚町
東毛

牛之塔(群馬県太田市)

うしのとう地頭の薗田成家(智明上人:名僧)が法然上人の教えを受け、京より阿弥陀如来像(仏像)を牛に運ばせたこの地に来たところ、急に牛が倒れて死んだため供養した(鳥獣墓)啓禅という僧が鎌倉から宝篋印塔を牛に運ばせていたが、この地で牛が死んだた...
南薩

善積寺跡 座禅石(鹿児島県南九州市)

ぜんせきじあと ざぜんいし境内に棲み着く大蛇が害をなすため、正菊和尚(名僧)がこの石に座禅を組んで(腰掛け石)天に追いやった(化け物封印)さらに石の上に炒り豆を置いて、これが芽吹くまで天から下りないよう命じた『日本の伝説11 鹿児島の伝説』...
北薩

和睦石(鹿児島県薩摩川内市)

わぼくいし豊臣秀吉が泰平寺を島津征討の本陣としていたところ、住職の宥印法師(名僧)が和睦を斡旋したここで島津義久(戦国大名)と対面して和睦したことを記念して大小2つの庭石を残した(名石)『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.73鹿...
峡南

儀丹の滝(山梨県富士川町)

ぎたんのたき伊豆からやって来た儀丹上人(名僧)が修行をしていた滝日照りの害に苦しむ民を見て、雨竜剣(刀剣)を振るって雨乞いをして雨を降らせた(雨乞い伝説)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.92山梨県富士川町 平林
峡北峡中

慈照寺 竜王水(山梨県甲斐市)

じしょうじ りゅうおうすい開祖の真翁宗見(名僧)が釜無川の竜王潭(淵)に住む悪龍を済度した翌日、翁に変じた竜王潭の主が礼を述べに現れ、本堂の前庭に湧水を出現させたこのことから湧水は竜王水と呼ばれ、それが地名となった(地名の由来)『日本の伝説...
峡北峡中

大泉寺(山梨県甲府市)

だいせんじ武田信虎(戦国大名)は嫡男誕生の直前に、曾我五郎(曾我兄弟)の生まれ変わりであると夢告された生まれてきた若君(後の武田信玄)は右手を固く握りしめて開けようとしなかった天桂和尚(名僧)は富士の裾野で曾我十郎の幽霊と会い、弟の転生聞き...
佐渡

岩谷口洞窟 弘法大師の投げ筆(新潟県佐渡市)

いわやぐちどうくつ こうぼうだいしのなげふで空海が投げた筆が、洞穴内に南無阿弥陀仏を書いたとされ、名号が彫られている実際は弾誓上人(名僧)の書いた名号を、江戸後期に彫ったものであるこの洞穴は、宿根木の岩屋山と繋がっており、宿根木から入った犬...
佐渡

経島(新潟県佐渡市)

きょうじま日蓮の赦免状を持って佐渡に駆けつけた高弟の日朗(名僧)は嵐に遭って漂着、この島で一晩読経して明かした(地名の由来)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.31新潟県佐渡市 小木
和泉

浄福寺(大阪府和泉市)

じょうふくじかつて安楽寺(現:国分寺)の奥の院で、智海上人(名僧)が修行中に尿意を催し、その小水を雌鹿が舐めた雌鹿は懐妊して人間の子供を生んだが、これが後の光明皇后とされる(生誕伝説)光明皇后は足指が鹿のような形であったため(不具者)、袋で...