名士

高知物部川

星神社(高知県高知市春野町森山)

ほしじんじゃある年、空に奇怪な星が現れ、流行病で多くの人が死んでしまった災いの原因が星とみた、郷士(名士)の二階堂弥太夫は自慢の強弓でその星を射落とした星は落ちても7日7晩光り続け、弥太夫も熱病で死んでしまったため(祟り)、星を祀る神社を建...
室戸安芸

池山池(高知県室戸市)

いけやまいけ河村某という郷士(名士)が池のそばで猟をしていて、撃った鴨が池の中に落ちたので泳いで拾おうとした突然水柱が立って大蛇が姿を現したため、口に咥えていた短刀(刀剣)を水中に落としてしまった大蛇は鉄を嫌って満濃池に移り住んだが、そのた...
吉野

賀名生皇居跡(奈良県五條市)

あのうこうきょあと京都を脱出した後醍醐天皇が吉野へ赴く前に滞在した、郷士(名士)・堀孫太郎信増の邸宅吉野を襲撃された後村上天皇が行宮とし、この間に正平の一統がなされたその後長慶天皇もこの地を行宮とした(行宮跡)『日本の伝説13 奈良の伝説』...
奈良宇陀

大野寺 身代わり焼地蔵(奈良県宇陀市)

おおのでら みがわりやきじぞう名士の松山平左衛門の侍女であった小浪は、大野寺の地蔵を日頃から信心していた松山の屋敷が放火で全焼した時(火事)、小浪が犯人として捕らえられ火あぶりの刑となった小浪が炎に包まれようとした瞬間、その姿が地蔵となり、...
中毛

太郎右衛門淵(群馬県伊勢崎市)

たろうえもんぶち別名・たねん淵広瀬川(河川)の深い淵に河童が棲み着き、尻子玉を取るなどの悪さを繰り返した村一番の大力の太郎右衛門(名士)に退治を頼むと、川から引きずり出して組み伏せてしまった(怪力伝説)殺され掛けた河童は命乞いをして助けても...
石見

治郎左衛門淵(島根県益田市)

じろうざえもんふち匹見峡(渓谷峡谷)にある淵旧家の斎藤治郎左衛門(名士)は、お楽を嫁にするが子宝に恵まれず、小沙夜を妾として子を生ませた子が生まれてから治郎左衛門の愛情が小沙夜に移ったため、お楽は嫉妬して小沙夜を殺した(嫉妬猜疑)お楽はその...
石見

吉松三霊社(島根県津和野町)

よしまつさんれいしゃ紙漉き業で成功しながら延享2年(1745年)讒言によって処刑された、村役の吉松仁右衛門親子(義民:名士)3名を祀る吉松家を妬む庄屋に買収された代官によって無理難題を突き付けられ、抗議して捕らえられた藩主の助命命令が間に合...
石見

熊野神社 誓いの銀杏(島根県益田市)

くまのじんじゃ ちかいのいちょう組頭の養老家(名士)で飼っていた牛の尾を誤って草刈り鎌で切ってしまった責任者が詫びを入れたが養老家は許さなかったため、組中の者総出で詫びに行ってようやく許された(珍事)これ以降過ちを犯さないように神に誓い、そ...
南薩

徳光神社(鹿児島県指宿市)

とっこうじんじゃ宝永2年(1705年)に琉球を訪れた前田利右衛門(名士)はさつまいもの種芋を薩摩に持ち帰った利右衛門は再渡航時に遭難死したが、さつまいもが多くの人の飢餓を救ったことから寺が建てられ、明治に神社となった(創建伝説)『日本の伝説...
鹿児島霧島

日当山侏儒どん(鹿児島県霧島市)

ひなたやましゅじゅどん薩摩藩日当山郷の地頭であった徳田太兵衛(名士)の愛称身長が1m足らずの人(不具者)であったが、頓智話の主人公として親しまれ、石像が建つ『日本の伝説11 鹿児島の伝説』(角川書店)p.55鹿児島県霧島市 隼人町東郷