名石

高松坂出

那須与一祈り岩(香川県高松市)

なすのよいちいのりいわ屋島の戦いで那須与一が扇の的を射抜く直前に神仏に祈りを捧げたとされる岩(名石)『日本の伝説5 讃岐の伝説』(角川書店)p.23日本伝承大鑑:香川県高松市 牟礼町牟礼
南信

立石寺 立石(長野県飯田市)

りっしゃくじ たていし立石寺の境内にある石(名石)寺を建立したところ、一夜にして大きな石が地中から出現したこの不思議な現象から、寺名を立石寺とした(名称の由来)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.111長野県飯田市 立石
南信

日蓮の高座石(長野県富士見町)

にちれんのこうざいし日蓮がこの地を訪れた時、疫病が流行しており、岩の上に立って三日三晩説法と加持祈祷をして霊験を示した(名石)石のそばに挿した杖から蔦が芽吹き、石を蔽うようになった『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.94長野県富士見...
中信

加助夫婦惜別の岩(長野県松本市)

かすけふうふせきべつのいわ別名・縁切石多田加助(義民)が刑場へ行く途中、妻と別れを惜しんだとされる石(名石)ここで妻との縁を切ったため、嫁入り行列はここを避けて通ったとされる(破談の俗信)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.79長野...
北信

小菅神社 隠石(長野県飯山市)

こすげじんじゃ かくれいし小菅神社奥社への参道沿いにある岩(名石)川中島の戦い(戦国の戦い)のあと、上杉謙信が戦を避けてこの岩に逃げ隠れた武田勢が追ってきたが、山が鳴動して岩や木が倒れ落ちてきたため逃げ帰り、謙信は難を逃れたとされる『日本の...
島尻

鄭太夫岩(沖縄県那覇市)

ていたいふいわ武術の達人の鄭大夫が牛マジムン(化け物)と戦い、一晩中それを組み敷いていた岩(名石)マジムンは朝になると、龕(葬送の際に棺を入れる輿)になってしまった(化け物退治)『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)p.15沖縄県那覇市 ...
丹後

涙ヶ磯(京都府宮津市)

なみだがいそ平忠房の愛妾であった白拍子の花松は一子をもうけて丹後に隠れ住んでいた(平家の落人)源氏の探索が厳しくなったため、この磯にある身投げ石(名石)から親子で投身したように見せかけたという謡曲「丹後物狂」では、些細なことで勘当された息子...
洛外

醍醐寺 藤戸石(京都市伏見区)

だいごじ ふじといし醍醐三宝院の庭にある名石藤戸合戦(源平の戦い)で功を成した佐々木盛綱(源平の武将)が、この石の上で秘密漏洩を怖れて男を殺害したとされる豊臣秀吉が聚楽第に置いていたが、三宝院の庭造りの際に手放した『日本の伝説1 京都の伝説...
洛外

花山稲荷神社(京都市山科区)

かざんいなりじんじゃ三条小鍛治宗近(刀匠)が参籠して、稲荷の神の相槌で<小狐丸(刀剣)>を打ち上げたとされる大石内蔵助ゆかりの断食石や血判石(名石)・寄進の鳥居などがある『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.92京都市山科区 西野山欠...
洛中

六角堂 へそ石(京都市中京区)

ろっかくどう へそいし頂法寺(六角堂)の境内にあるこの石を元にして平安京の条坊を定めた()平安京の条坊を定めたところ、六角堂が往来の邪魔となるため、移動するよう祈るとへそ石だけが取り残された『京都名所図会』ではへそ石は六角通の上に描かれてお...