和歌

吉野

西行庵(奈良県吉野町)

さいぎょうあん出家した西行がこの地に庵(住居)を構え、3年間住んだとされる庵の近くには、西行が「とくとくと 落つる岩間の 苔清水 汲みほすまでも なき住居かな」と詠んだ和歌にある“苔清水”という湧水がある『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川...
奈良宇陀

手向山八幡宮 菅原道真腰掛石(奈良県奈良市)

たむけやまはちまんぐう すがわらみちざねこしかけいし宇多上皇のお供として赴いた菅原道真がこの腰掛け石に座り、和歌を一首詠んだこのときの歌「このたびは 幣もとりあえず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに」は『小倉百人一首』に採用された『日本の伝説...
川越飯能

満行寺(埼玉県新座市)

まんぎょうじ周囲が草原の中に堂宇が一つ建っていることから“野寺”の通称で知られる(名称の由来:地名の由来)特に鐘が有名であり、在原業平が“野寺の鐘”と和歌に詠み込んでいる『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.74埼玉県新座市 野寺
川越飯能

平林寺 野火止塚(埼玉県新座市)

へいりんじ のびどめづか長勝長者の許に滞在していた在原業平は、長者の娘の青前姫(姫君)と相思相愛の仲となった長者が仲を認めないため二人は館から逃げたが、追っ手は火をつけて炙り出そうとした身の危険を感じた姫が和歌を歌うと火は途中で消えるも、居...
行田春日部

春日部八幡神社 都鳥の碑(埼玉県春日部市)

かすかべはちまんじんじゃ みやこどりのひ古隅田川の流れるこの地は、東国へ下った在原業平が“みやこどり”の和歌を詠んだ場所とされ、歌碑が建つ江戸時代後期の公家で歌人の千草源有功が歌碑を建てた『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.41埼...
中毛

雙林寺 忠度桜(群馬県渋川市)

そうりんじ ただのりざくら雙林寺七不思議の1つ開山の月江禅師の夢枕に平忠度(平氏)の幽霊が現れ、和歌の続きを詠んで欲しいと頼んだそれに満足した忠度が枝の鞭を境内に挿し、それが桜の木に成長した『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.91...
北毛

大宮巌鼓神社(群馬県東吾妻町)

おおみやいわつつみじんじゃ日本武尊が東征の帰途、長者高豊の館に滞在して娘の上野姫を寵愛した尊は出立時に「吾妻や 妹背と契る 言の葉も これぞ別れの 形見なるらん」と和歌を詠み、姫は吾妻姫と呼ばれた吾妻姫は尊の子である大若宮彦を生み、大若宮彦...
北毛

添うが森/添わずが森(群馬県高山村)

そうがもり/そわずがもり平将門討伐のため従軍した小野俊明(廷臣)は、当地で“あわび姫”を見初めたため、出陣出来ずに終わった俊明は恥じて出家して熱退と名乗り、天慶7年(944年)一子を連れて面会を求めたあわび姫を拒絶した(悲恋伝説)悲嘆したあ...
北毛

村主八幡神社 若宮塚(群馬県みなかみ町)

すぐろはちまんじんじゃ わかみやづかこの土地の長者の娘・如意姫は和歌に優れ、京に召されて後花園天皇の寵愛を受けた(玉の輿)妬みにあって故郷に戻った如意姫は天皇の皇子(皇族)を生んだが、2歳で亡くなったため塚を築いた『日本の伝説27 上州の伝...
東毛

大通寺 冠掛松(群馬県太田市)

だいつうじ かんむりかけのまつ?挙兵して鎌倉へ向かう途中、新田義貞がここで休憩して冠(装身具)を懸けた松の木別名・冠着の松とも呼ばれ、義貞がここで歌(和歌)を詠んだ『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.20群馬県太田市 新田木崎町