和歌

峡南

西行峠(山梨県南部町)

さいぎょうとうげ歌の修行のためにこの地を訪れた西行が、この峠で木樵(杣人)と出会って甲州に歌詠みがいるか尋ねた木樵は自前の和歌「いきっちな つぼみし花が きっちなに ぶっぴらいたる 桶とじの花」を詠んだため西行は驚き引き返した『日本の伝説1...
峡北峡中

酒折宮(山梨県甲府市)

さかおりみや日本武尊が東征の帰途、この地に滞在した時、御火焚の者と歌(和歌)のやりとりをしたこのことから連歌発祥の地とされる(起源伝説)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.37日本伝承大鑑:山梨県甲府市 酒折
佐渡

八幡宮(新潟県佐渡市八幡)

はちまんぐう永仁6年(1298年)に佐渡に流罪となった京極為兼(公家)の配所となった地「啼けばきく 聞けば都の 恋ひしきに この里過ぎよ 山ほととぎす」と和歌を詠んだところ、時鳥が鳴かなくなった(音止伝説)『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川...
佐渡

龍王岩(新潟県佐渡市)

りゅうおういわ順徳上皇が小舟でこの岩(岩礁)まで来て上がろうとして、持っていた刀(刀剣)を海に落とした上皇は和歌を詠んで嘆くと、海底から龍王(龍神)が刀を咥えて出てきて捧げた『日本の伝説9 佐渡の伝説』(角川書店)p.11新潟県佐渡市 両津...
北摂

雉子畷碑(大阪府吹田市)

きじなわてひ長柄橋の人柱となった巌氏(長柄の人柱碑)の娘は、河内禁野の長者の嫁となったが、ひと言も言葉を発しないそのため離縁となったが、送られる途中で雉が撃たれるのを見て、和歌を一首詠んだ「ものいわじ 父は長柄の 橋柱 雉も鳴かずば 射られ...
北摂

無二寺 宝篋印塔(大阪府池田市)

むにじ ほうきょういんとう境内に宝篋印塔があり、和泉式部の供養塔とされる和泉式部は藤原保昌の妻となって摂津国へ赴いた鹿の鳴き声を聞いた夫が狩りに出ようとした時に和歌を詠んで諫め、保昌は以降狩りへ行かなくなった『日本の伝説8 大阪の伝説』(角...
北摂

能因文塚(大阪府高槻市)

のういんふみづか歌人の伊勢を慕ってこの地に隠棲した能因法師が、死の間際に和歌の草稿(文書)を埋めたとされる塚(物品供養)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.111大阪府高槻市 古曽部町
河内

道明寺(大阪府藤井寺市)

どうみょうじ菅原道真は、伯母の覚寿尼(尼僧)に会いにしばしば訪問した道真が経文の書写中に水が切れたが、二童子が現れて硯に水を注いだ(神仏の加護)道真が大宰府左遷の際に立ち寄ったが、鶏が早く鳴いたため長居できず、和歌を詠んで出立した覚寿尼が、...
和泉

影見ヶ池(大阪府岬町)

かげみがいけ和泉式部が化粧直しのために立ち寄った池池に咲く蓮の花と池に映る自分の顔を見て和歌を詠んだ『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.64大阪府岬町 深日
和泉

蟻通神社(大阪府泉佐野市)

ありとおしじんじゃ紀貫之が誤って神域へ乗馬したまま入ったため、馬が倒れてしまった(罰を与える)宮守(蟻通明神の化身とも)が蟻通の名を伝えると、貫之はそれを織り込んだ和歌を詠んで神罰を免れたこの故事を題材に謡曲「蟻通」が作られた『日本の伝説8...