商人

北薩

出水の大楠(鹿児島県出水市)

いずみのおおくす交易のために出水を訪れた鴨雅彦(商人)は、土地の娘・幸媛と恋仲となった土地を治める役人の稲置は幸媛に横恋慕し、雅彦を大隅に追放した(悲恋伝説)幸媛は楠の種を様彦に与え、それぞれの土地で種を蒔き木の成長を見ることで互いを思い合...
峡南

高前寺 横取りの鐘(山梨県市川三郷町)

こうぜんじ よこどりのかね鰍沢の呉服商丸屋の主人(商人)が身延山に奉納するための鐘を造り、船で運んだ高前寺下の岩に船が座礁して鐘が沈んだが(沈鐘伝説)、唸り声を発した(喋る物)ため引き上げて高前寺に奉納した『日本の伝説10 甲州の伝説』(角...
奥能登

三味線地蔵(石川県輪島市)

しゃみせんじぞう富山の薬売り(商人)が、ある瞽女の美声に惚れ込んで一夜を共にした翌朝顔を見て心変わりをした薬売りは、瞽女を川に突き落として殺した罪を悔いた薬売りは総持寺で得度し、地蔵を安置して供養した『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角...
加賀

保名が淵(石川県小松市)

やすながふち保名という美しい少女がいたが、片目が不自由であった薬売り(商人)の男と懇ろになったが、薬売りは保名を棄てて余所へ向かった追いかけた保名は、水面に映える男の影を見間違えて川に飛び込んで溺死した(悲恋伝説)保名の死後、淵に片目の大蛇...
金沢

大沼(石川県金沢市)

おおぬま金沢城下の商人の娘が業病となったが、夢告により大沼の水を飲ませると全快したお礼参りに大沼へ娘を行かせたところ、沼に飛び込みそのまま大蛇となってしまった(変身譚)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.27石川県金沢市 二...
備後

若菜峠(広島県世羅町)

わかなとうげ尾道のある商家(商人)の娘が、店の手代と恋仲となったため、親が手代を故郷の田打に帰した娘は毎夜家を抜け出して田打にある峠まで行くと、そこにある3つの池に入って大蛇に化身して夜を明かした(変身譚)後を追って蛇体を目撃した父親は、元...
東三河

賢養院 関の小万の墓(愛知県豊橋市)

けんよういん せきのこまんのはか久留米藩士の妻が夫の仇討ちの途中、東海道の関の宿で女児を産んで亡くなり、女児は宿の山田屋で育てられた16歳で実の親の仇を知らされた小万(女傑)は剣術を学ぶが、その道すがら無頼の若者に襲われ斬り殺してしまう関に...
名古屋

戦評の松(愛知県名古屋市緑区)

せんぴょうのまつ桶狭間の戦いの際に、今川軍の軍議がこの松の木の下で行われたことから名が付いた。ある鰻屋(商人)が行商のため、夜明け前にこの松の下を通りがかった時、上空に白馬に乗った白装束の幽霊を見た幽霊の正体は今川義元で、見たことを固く口止...
高松坂出

糸より神社(香川県高松市)

いとよりじんじゃ平家の落人(あるいは後醍醐天皇の内親王)であった姫君がこの地に流れ着いた生活のため頭にタライ(桶樽)を乗せて魚を売りに出たところよく売れたので、多くの女性が真似をした高松の魚行商である「いただきさん」(商人)の発祥とされ、神...
置賜

美女塚・美男塚(山形県米沢市)

びじょづか・びなんづか京から陸奥へ向かった小野小町は当地で亡くなり葬られた(美女塚)小町を追ってきた深草少将は小町の死を知って、この地に留まって商人となった少将は遺言で、美女塚の近くに葬って欲しいと頼み、その墓は美男塚と呼ばれたこの2つの塚...