地名の由来

吉野

蜻蛉の滝(奈良県川上村)

せいれいのたき近くで狩りをしていた雄略天皇の肘に虻が食いついたが、蜻蛉が噛み殺したので、蜻蛉野と名が付いた(地名の由来)音無川の滝は水量が多く、その水飛沫で虹が出来るため、“虹光”との別名を持つ『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p....
吉野

夢淵(奈良県東吉野村)

ゆめぶち高見川・四郷川・日裏川が合流する淵丹生川上神社中社の境内にあたり、潔斎の場である“斎淵(いみぶち)”が訛っと名とされる(地名の由来)神武東征の折、神武天皇が淵に厳瓮(酒器)を沈めて、戦勝の占いをおこなった『日本の伝説13 奈良の伝説...
吉野

油こぼし(奈良県天川村)

あぶらこぼし大峯山参拝の途上にある断崖で、表面が滑りやすいためこの名が付いた(地名の由来)役行者が参拝の折、菜種油(燃料)を掛けて登ったため滑りやすくなったともされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.121奈良県天川村 洞川
吉野

蟷螂の窟(奈良県天川村)

とうろうのいわやこの洞穴に雌雄の大蛇が棲み着き、大峯山修行をする者に危害を加えていた大峯山再興のために洞川へ赴いた聖宝(名僧)が法力によって雄蛇をこの洞穴に封印した(化け物封印)カマキリが威嚇するような姿勢で入らないと頭を打つためこの名が付...
生駒葛城

笙谷寺(奈良県平群町)

しょうこくじ聖徳太子が物部守屋討伐祈願の際に松と竹を植えた松は1つの根から雌雄の幹が生えて夫婦松となった(現存せず)竹(竹藪)は凱旋後に切って笙(楽器)を作り、そこから笙の谷と呼ばれるようになった(地名の由来)『日本の伝説13 奈良の伝説』...
生駒葛城

朝護孫子寺(奈良県平群町)

ちょうごそんしじ寅の年寅の日寅の刻に聖徳太子がこの地で毘沙門天を感得し、物部守屋を討った後に毘沙門天像を祀った(創建伝説)山号の“信貴山”は聖徳太子が「信ずべき、貴ぶべき山」と称したことから始まる(地名の由来)『日本の伝説13 奈良の伝説』...
生駒葛城

鬼取山(奈良県生駒市)

おにとりやま役行者は孔雀明王の夢告を受けて、生駒にある山に棲む2匹の鬼を捕らえることとなった鬼は不動金縛りの術で捕らえられると役行者の弟子(前鬼・後鬼)となり、山は鬼取山と呼ばれた(地名の由来)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p....
生駒葛城

暗峠(奈良県生駒市)

くらがりとうげ神功皇后が三韓征伐に出発する際、一番鶏があまりに早く鳴いたため、峠に着いても夜が明けていなかった道鏡が峠で和気清麻呂を暗殺しようとしたが、激しい雷雨のため周囲が暗くなって、清麻呂は難を逃れた峠道があまりにも急な坂であるため、馬...
奈良宇陀

四社神社(奈良県御杖村)

ししゃじんじゃ倭姫命が立ち寄られ、境内にある“御井”と呼ばれる井戸で手を洗ったとされるさらに口をすすぎ「清々しい」と言ったことから、菅野の地名となった(地名の由来)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.91奈良県御杖村 菅野
奈良宇陀

駒繋橋(奈良県御杖村)

こまつなぎばし伊勢街道に架かる橋倭姫命が伊勢へ行く途中、馬を繋いでおいた松の木があったこと(現存せず)から名が付いた(地名の由来)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.91奈良県御杖村 菅野