地名の由来

北毛

花咲石(群馬県片品村)

はなさくいし東征の帰途に日本武尊が、付近を荒らし回る悪勢(おぜ)という賊(盗賊)の砦を焼き討ちにした悪勢の長は妻子だけ逃がそうとしたが、妻は大火傷を負ってしまい、そのまま石に変化した(化身した石)石は表面に牡丹の花の模様があり、その後悪疫が...
北毛

老神温泉(群馬県沼田市)

おいがみおんせん日光の神と戦って敗れた赤城の神(その他の神々)が傷ついて退却した時、弓で岩を突いて湧出した温泉傷が癒えた赤城の神は再び日光の神と戦って、追い返して勝利した(地名の由来)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.66群馬県...
北毛

うつぶしの森(群馬県沼田市)

うつぶしのもり正平23年(1366年)新田義貞の息子・義宗(南北朝の武将)がこの一帯で足利方の上杉・千葉と戦った(南北朝の戦い)義宗は敵の矢を右目に受けて落馬、うつ伏せになって討死した場所が叢林となって残った(地名の由来)『日本の伝説27 ...
中毛

牛石(群馬県伊勢崎市)

うしいし源義経一行が増水した粕川(河川)を渡ろうとしたが、試しに連れていた黒牛を先に渡らせた牛は濁流に呑まれて消えたが、翌日水が引くと巨大な石になっていた(化身した石)五目牛町の地名の由来となったとされる『日本の伝説27 上州の伝説』(角川...
中毛

軍配山古墳(群馬県玉村町)

ぐんばいやまこふん4世紀頃に造られた、竪穴式の円墳滝川一益(戦国武将)が神流川の戦い(戦国の戦い)の際にこの古墳に陣を敷いて采配を振るったことが地名の由来となった『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.46群馬県玉村町 角渕
中毛

満福寺(群馬県玉村町)

まんぷくじ平将門が上野国へ攻め入った時、歓心を買おうと地頭の娘を差し出そうとした(子女受難)娘はこれを嫌って川に身を投げると、その霊が龍に化身して怪光を発したその後、村人が龍の顎の玉(宝物)を川から拾って、寺に納めた玉は二重の箱に収められ、...
中毛

橘山(群馬県渋川市)

たちばなやま東征から戻る途中の日本武尊が弟橘媛を偲んで「あづまはや」と言ったことから名が付いた山(地名の由来)頂上にある、命が媛を偲び腰掛けた石(腰掛け石)は“恋し石”と呼ばれ、小石神社の御神体となった(現在は敷島公園内の小石神社に移転)『...
中毛

木曽三社神社(群馬県渋川市)

きそさんじゃじんじゃ木曽義仲の遺臣(落人)が氏神を奉じて廻っていたが、この地で急に御神体が重くなり動かなくなったため土着した(創建伝説)村人が「御神体は何か」と尋ねると「箱だ」と答えたことから箱田の地名の由来となった『日本の伝説27 上州の...
中毛

弘法の清水(群馬県渋川市)

こうぼうのしみずこの地を訪れた空海が水を飲もうと、湧水のそばにある柏の木に衣を掛けたその時「持てよ柏木」と声を掛けたことが、持柏木の地名の由来となった『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.3群馬県渋川市 赤城町持柏木
石見

奇鹿神社(島根県吉賀町)

くしかじんじゃ八岐大蛇の化身である八足八畔の大鹿が筑紫国から来て暴れ回った文武天皇の宣旨により藤原為実・藤原為方と江熊太郎(武人)がこれを討ち果たした鹿足郡の名はこの鹿から採られ、吉賀の地名も足賀の名の「足(悪し)」を「良し」に換えたもので...