地形の由来

吉野

岩神神社(奈良県五條市)

いわかみじんじゃ小島町一帯の地盤は一枚の岩(巨石)から出来ており、この土地の石は全て岩神様の持ち物とされる(地形の由来)小島の者以外が石を取ると岩神様の祟りがあり、取った家からは病人や死人が出たりして没落する(罰を与える)『日本の伝説13 ...
吉野

荒坂峠(奈良県五條市)

あらさかとうげこの峠に住んでいた荒坂長者の許に多くの者が金を借りに来るため、日中はいつも騒がしかったこれを嫌った長者の息子は、太陽が昇らなければ良いと矢を放ったが、たちまち貧乏になった(長者の没落)峠の近くにある荒坂池は、いつも長者が米を洗...
秩父

子ノ神の滝(埼玉県秩父市)

ねのかみのたき漁夫が川の淵で魚を獲っていると、いつの間にか河童が盗んでいたため懲らしめた翌朝家の前に河童が多くの魚を置いていったので後を付けると、昨日の淵のところに大きな滝が出来ていた(地形の由来)『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)...
西毛

高立の一本岩(群馬県下仁田町)

たかだてのいっぽんいわ高さ50mほどの単独峰(山)百合若大臣が放った矢が星穴岳を貫通し、その抜けた部分の岩が飛ばされて突き刺さった(地形の由来)『日本の伝説27 上州の伝説』(角川書店)p.110群馬県下仁田町 西野牧
西毛

星穴岳 射抜き穴・むすび穴(群馬県安中市)

ほしあなだけ いぬきあな・むすび穴星穴岳の中腹にある2つの貫通穴(地形の由来)射抜き穴(別名・星穴)は、百合若大臣が矢を放ち貫通させたとされるむすび穴は、矢の貫通を見た者が投げたおにぎり(料理)によって貫通した穴とされる『日本の伝説27 上...
西毛

ひともっこ山(群馬県高崎市)

ひともっこやま上野と駿河の天狗(巨人)が、どちらが一夜で高い山を造れるかを争った(一夜作り伝説)上野の天狗は榛名湖となる場所を掘って榛名富士を造ったが、途中で一番鶏が鳴いてしまった最後に運び上げた土がこぼれ落ち、榛名富士の隣に小さな小山が出...
石見

蟠竜湖(島根県益田市)

ばんりゅうここの一帯に広大な田を持つ斎藤忠右衛門という長者がおり、毎年1日で田植えを済ますのが恒例であった万寿3年(1026年)、猿回しに見とれて田植えが遅れたため、長者が扇で太陽を呼び戻して済ませた(日招き伝説)その夜暴風雨と津波で田や屋...
出雲

鬼の舌震(島根県奥出雲町)

おにのしたぶるいこの地に住まう玉日女命(その他の神々)に懸想した鰐(鮫)が斐伊川(河川)を遡ってきたそれを嫌った命は巨岩を投げて、鰐が川を遡れないようにした(地形の由来)鰐が驚いて舌を巻いた、鰐が命を慕った(したぶる)など、地名の由来がさま...
南薩

水無し池/鏡池(鹿児島県指宿市)

みずなしいけ/かがみいけ瑞応院の小坊主が仏花を取りに池のほとりに行った時に河童に引きずり込まれた弟子の危難を知った和尚は法力で池の水を北の窪地に移し替え、小坊主の遺体を見つけた命乞いをした河童を赦した和尚は、新しい池に移り棲むよう命じて焼き...
北薩

飯盛山(鹿児島県薩摩川内市)

いいもりやま八重山(薩摩川内市・鹿児島市境の山)の天狗が、藺牟田の山の頂を削って造ったのが飯盛山となったそれを見た愛宕山(藺牟田池の西にある山)の天狗が、山頂の削れた藺牟田の山を移動させた藺牟田の山がなくなった穴が藺牟田池となり、移動した山...