地形の由来

北薩

藺牟田池(鹿児島県薩摩川内市)

いむたいけかつてこの地に夫婦の神が住んでおり、子供がない代わりに1羽の鴨を可愛がっていた夫神が不在の時、別の神がその鴨を連れ去り、妻神は悲しみのあまり死んでしまった夫神は妻の死を悲しんで泣き通し、やがて何処かへ去ったが、その涙が溜まって池に...
大隅

枇榔島(鹿児島県志布志市)

びろうじま故郷の開聞に戻った大宮姫を追って、天智天皇が崩御したと偽ってこの地に下向した(生存説)2人の間に乙姫という姫宮が生まれたが、我が子ではないとの疑念から姫宮を冷遇した悲嘆した姫宮は入水し、悲しんだ村人によって枇榔島に祀られた(子女受...
峡南

蹴裂神社(山梨県市川三郷町)

けさきじんじゃ桜峠で木花咲耶姫命の侍女が舞を舞っていると、巨人がやって来て一人の袖をむしり取った命が叱り、良いことをなせと命じたところ、山を蹴破って湖水の水を富士川に流して甲府盆地を造った(地形の由来)その後その巨人は神として祀られた(蹴裂...
峡南

蹴裂明神(山梨県富士川町)

けさきみょうじん山の一部を蹴り破り、湖水の水を抜いて甲府盆地を造った神を祀る(蹴裂伝説:地形の由来)富士川(河川)の氾濫や、道路拡張工事のため、現在は石碑のみ残る『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.96山梨県富士川町 鰍沢
峡南

禹之瀬(山梨県富士川町)

うのせかつて甲府盆地が湖水であったのを、水を抜いて陸地を造った(蹴裂伝説:地形の由来)湖水を富士川(河川)に流した、川幅が最も狭くなった地点開拓したのは蹴裂明神とも行基ともされる『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.95山梨県富士川...
峡北峡中

牛池/鳥ノ小池(山梨県韮崎市)

うしいけ/とりのこいけ周辺の村がいつも水不足に悩むのを憐れに思った山の神が農牛と農鳥(鳥類)に命じて池を造らせた毎夜池を掘り、夜明けに農鳥が時を告げて帰っていたが、ある時それを忘れたため農牛は石と化した農鳥も池造りを止めたので、2つの池が残...
峡北峡中

国母地蔵(山梨県甲府市)

こくぼじぞう湖の水を抜いて甲府盆地を造ることを提案した地蔵(蹴裂伝説:地形の由来)甲斐国を造ったとされることから国母の名が付けられた(名称の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.42山梨県甲府市 東光寺
峡東

瀬立不動(山梨県笛吹市)

せだてふどう芹沢不動とも呼ばれる湖の水を抜いて甲府盆地を造る際に、水が上手く流れ出るよう瀬を造った不動明王を祀る(蹴裂伝説:地形の由来)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.42山梨県笛吹市 境川町大窪
峡北峡中

佐久神社(山梨県甲府市上向山町)

さくじんじゃ湖の水を抜いて甲府盆地を造る際に、山の一端を蹴破って水を流した神を祀る(蹴裂伝説:地形の由来)祭神の向山土本毘古王は綏靖天皇の命を受けて国造(豪族)として甲斐に赴任、国を開拓したとされる『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)...
峡北峡中

穴切大神社(山梨県甲府市)

あなぎりだいじんじゃ湖の水を抜いて甲府盆地を造る際に、山に穴を開けて水を流した神を祀る(蹴裂伝説:地形の由来)拝殿内にある烏の彫刻は左甚五郎作で、飛び回らないよう鎖で繋がれている(動く絵や像)『日本の伝説10 甲州の伝説』(角川書店)p.4...