地蔵

嶺北仁淀川

織会神社/織会の釜(高知県仁淀川町)

おりあいじんじゃ/おりあいのかま杣人6人が川に木を流して運んでいる途中、一人がこの淵で鳶口を落とした無理をして淵に潜ると、底に一人の女がいて、他言してはならぬと約束して鳶口を返して貰った(龍宮)男が生きて戻ったので、他の者が無理に事情を聞き...
嶺北仁淀川

耳なし地蔵(高知県越知町)

みみなしじぞう寛永(1624~1645)の頃、横倉寺の英仙は琵琶法師の城了を寺に留め置いた城了が夜中に寺を抜け出してどこかへ行くのを咎めると、鞠ヶ奈路へ琵琶を弾きに呼び出されると答えた安徳天皇と平氏の幽霊の仕業と察した英仙は、城了の身体に香...
吉野

笠之辻地蔵(奈良県五條市)

かさのつじじぞう桜井康成という武士(武人)は狩り好きで、母親は常にその殺生を戒めていたある時康成は、猪の皮を被って戒めようとした母を誤って射殺してしまい、仏門に入った(因果応報譚)康成は郡山の矢田寺の地蔵菩薩を日参していたが、夢で地蔵から「...
吉野

姥峯地蔵尊(奈良県上北山村)

うばみねじぞうそん背中に熊笹を生やした猪の姿をした猪笹王を射場兵庫が鉄砲(鉄砲火薬)で討ち果たした(化け物退治)猪笹王の亡霊は一本足の鬼と化し、伯母峰の街道を通る旅人を襲ったため、丹誠上人(名僧)が地蔵を勧請した鬼は封じられたが、12月20...
奈良宇陀

大野寺 身代わり焼地蔵(奈良県宇陀市)

おおのでら みがわりやきじぞう名士の松山平左衛門の侍女であった小浪は、大野寺の地蔵を日頃から信心していた松山の屋敷が放火で全焼した時(火事)、小浪が犯人として捕らえられ火あぶりの刑となった小浪が炎に包まれようとした瞬間、その姿が地蔵となり、...
奈良宇陀

藤助地蔵(奈良県奈良市)

とうすけじぞう藤助という猟師が鳥屋で獲物を待っていた時、見えない化け物に襲われて人事不省となった火縄の火が鳥屋に燃え広がり(火事)、藤助は黒仏となったので、村人は地蔵を建てて祀った『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.71奈良県奈良...
奈良宇陀

疱瘡地蔵(奈良県奈良市)

ほうそうじぞうこの地蔵に祈願すると疱瘡が治るとされた(悪瘡平癒)正長元年(1428年)に彫られた徳政碑文が残る(歴史的事件:一揆)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.71奈良県奈良市 柳生町
奈良宇陀

首切り地蔵(奈良県奈良市春日野町)

くびきりじぞう鎌倉時代に造られた、高さ1.8mの地蔵柳生街道の一つ、滝坂の道の終点地に立つ荒木又右衛門(剣豪)が試し切りにしたとされる『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.66奈良県奈良市 春日野町
磯城高市

いもあらい地蔵(奈良県橿原市)

いもあらいじぞう“いも”は“疱瘡”のことで、集落に疱瘡が入らないように建てられたものであるとされる(悪瘡平癒)久米仙人が神通力を失った原因とされる、脹ら脛を出して女が洗い物をしていた場所に建てられた地蔵『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書...
磯城高市

聖林寺 子安延命地蔵(奈良県桜井市)

しょうりんじ こやすえんめいじぞう享保の頃、文春という僧侶が女人安産の大願成就のために浄財を集め丈六の地蔵を造立した造立の際、文春の夢に地蔵菩薩が現れ、但馬の石工3名に依頼するよう夢告した同じく石工たちも地蔵菩薩の夢告を受け、奈良へ向かう途...