吉野

犬塚(奈良県吉野町)

いぬづか壬申の乱の時、逃げてきた大海人皇子(天武天皇)を国栖の里人が匿ったが、犬が匂いを嗅ぎつけて吠えだした里人はその犬を殺したが、皇子の愛犬だったため塚に葬り、以降犬を飼うことは禁忌とされた『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.1...
生駒葛城

葛城一言主神社 土蜘蛛塚(奈良県御所市)

かつらぎひとことぬしじんじゃ つちぐもづか葛城一言主神社の境内に置かれる塚神武天皇が土蜘蛛と呼ばれる先住民を葛(蔦葛)で引っ括って退治し、頭胴脚に切って埋めた『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.108日本伝承大鑑:奈良県御所市 森...
磯城高市

面塚(奈良県川西町)

めんづか結崎清次(後の観阿弥:能狂言師)が御前能成功を祈願して糸井神社に参拝した天から1枚の翁面とネギ(果菜)が降ってくる夢を見て(夢告)、実際にそれらが落ちていたので塚を築いた清次はこの面を着けて能を演じて褒美を貰い、ネギは“結崎ねぶか"...
磯城高市

緒環塚(奈良県桜井市)

おだまきづか三輪山近くに住んでいた活玉依姫(姫君)は毎夜訪れる若者と交わり、懐妊してしまった(異類婚姻譚)親は床に赤土を撒き、緒環(機織)の糸を針(裁縫道具)に通して男の服の裾に刺すように娘に言った翌日、赤土に足跡はなく、糸は鍵穴から抜け出...
生駒葛城

牛の宮(奈良県大和郡山市)

うしのみや6年の年季奉公で働いていた小僧(下男)が3年で亡くなり、夢で残りの年季を翌日通りがかる牛で補うと約束した(夢告:生まれ変わり)夢の通り手に入れた牛はよく働いたが、3年後の年季明けの日に急死したので塚を建てて葬った『日本の伝説13 ...
奈良宇陀

吉備塚(奈良県奈良市)

きびづか吉備真備の墓とされる塚で、触れると祟りがあると謂われ、連隊設置時も触れずに残された(禁忌)『日本の伝説13 奈良の伝説』(角川書店)p.18日本伝承大鑑:奈良県奈良市 高畑町(奈良教育大学構内)
奈良宇陀

興福寺 額塚(奈良県奈良市)

こうふくじ がくづか興福寺の南大門前に大きな穴が開いて水が溢れたため、占いで原因を見立てた(あるいは高僧が夢告を受けた)南大門に掛かっている“月輪山”の山号の扁額が出水の原因とされ、興福寺境内にその額を埋めた額を埋めた塚は茶臼山とも呼ばれ、...
熊谷深谷

陽雲寺 畑児塚(埼玉県上里町)

よううんじ はたこづか?新田四天王・畑時能(南北朝の武将)は越前で討死したが、従者の児玉光延が首級を持ち帰った光信が亡くなると時能の墓に一緒に葬られ、墓所は両者の名を採って畑児塚と呼ばれた『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.109...
川越飯能

平林寺 野火止塚(埼玉県新座市)

へいりんじ のびどめづか長勝長者の許に滞在していた在原業平は、長者の娘の青前姫(姫君)と相思相愛の仲となった長者が仲を認めないため二人は館から逃げたが、追っ手は火をつけて炙り出そうとした身の危険を感じた姫が和歌を歌うと火は途中で消えるも、居...
川越飯能

白旗塚(埼玉県所沢市)

しろはたづか新田義貞が小手指ヶ原で鎌倉幕府軍と戦った(南北朝の戦い)際に、白旗を掲げた塚『日本の伝説18 埼玉の伝説』(角川書店)p.65日本伝承大鑑:埼玉県所沢市 北野