夜泣き石

北毛

産石(群馬県中之条町)

うぶいし赤子を連れた女巡礼(巡礼六部)がこの地で休んでいると、嵩山から大岩が転がり落ちて下敷きにしてしまったその後赤ん坊の泣き声が岩の下から聞こえてくるため(声の怪:夜泣き石)、供養したところ泣かなくなった『日本の伝説27 上州の伝説』(角...
中毛

米岡の姥石(群馬県伊勢崎市)

よねおかのうばいし新田義貞が鎌倉へ攻め込む時、軍勢に甘酒(食品食材)を振る舞っていた老婆が馬に蹴られて死んだ鎌倉攻略後、丁重に葬ると遺体が石になった(化身した石)世良田の長楽寺に安置したところ、毎夜泣く声がするため、元の場所に戻した(夜泣き...
和泉

泣くな石(大阪府貝塚市)

なくないし牛神にお参りした際、祠のそばにあった石を村に持ち帰り、石橋にした夜になるとこの石が帰りたいと泣いたため、元の場所に戻した(夜泣き石)この石は牛神の祭で使われるものであった『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.57大阪府貝塚市...

大鳥大社 夜泣き石(大阪府堺市西区)

おおとりたいしゃ よなきいし和泉国一之宮日本武尊の御魂が変化した白鳥がこの地に降り立った(創建伝説)堺町奉行が庭石として持ち帰ったところ、森に帰りたいと泣いたとされる(夜泣き石)子供の夜泣きにご利益があるとされる(子育の俗信)『日本の伝説8...
能登南

亀石(石川県志賀町)

かめいし元は夫婦岩であったが、雄石が金沢に運ばれたため、毎夜泣き続けた(夜泣き石)雄石は高鞆神社の大石とされる『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.91石川県志賀町 富来領家町
東葛飾

夜泣き石(千葉県市川市)

よなきいし里見公園内にある石国府台合戦(戦国の戦い)で北条軍と戦った里見弘次(戦国武将)は討死し、その姫君が駆けつけた姫は戦場の光景を見て悲嘆にくれ、石にもたれかかって泣き続け、遂に亡くなった(子女受難)その後、石は夜になると泣き声を上げた...
南信

夜泣き石(長野県飯田市)

よなきいし未の満水(水害)のときに流れてきた巨石に子供が下敷きとなって死んだ巨石から子供の泣き声がするため(夜泣き石)、地蔵を上に置いて祀ったところ声は聞こえなくなった『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.110日本伝承大鑑 長野県飯...
中信

釜井庵の夜泣き石(長野県塩尻市)

かまいあんのよなきいし釜井庵(三村氏館跡と言われる)の敷地内にある夜泣き石主家を裏切って武田信玄に味方した三村一族(戦国武将)は、信玄によって甲府で謀殺(暗殺)された三村氏の滅亡後から、その怨みのために石が夜泣きするようになったいつも濡れて...
北信

夜泣き石(長野県千曲市)

よなきいし姨捨山に捨てられた老婆が石と化し(姨捨伝説)夜泣きをしたため、西行が読経したところ、悟りを開いて血を吹いて2つに割れたという(化身した石:血の出る石)酒屋に大猫のあやかしが現れ、やがて女中が赤ん坊を産んだが、突然行方不明となり石の...
洛中

岩神の祠(京都市上京区)

いわがみのほこら二条城建設に伴い、御所の庭に置かれたが「帰りたい」と泣いたため(夜泣き石)築地の外に出した岩のそばに禿の姿をした妖怪(化け物)が現れ悪さをしたため、寺で貰い受け本来あった場所(現在地)に安置この辺は藤原時平(藤原氏)の屋敷跡...