夢告

大阪

大長寺 鯉塚(大阪府大阪市都島区)

だいちょうじ こいづか網島の漁夫が、巴紋(紋章)の鱗を持つ大鯉を淀川で生け捕って見世物にした鯉が死ぬと、大長寺の住職の夢枕に巴紋の甲冑武者が立った(夢告)武者は大坂夏の陣(大坂の陣)で討死した者で、因果によって魚となり、いまだに成仏出来ない...
奥能登

九ノ里薬師寺(石川県能登町)

くのりやくしじ住職の夢枕に仏が立ち、境内の湧水が眼病に効くことを告げた(夢告)かつて本尊(仏像)が盗まて溶かされかけたが、大火事になったため、祟りと怖れて返却された(罰を与える)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.120石川...
金沢

法船寺 義猫塚(石川県金沢市)

ほうせんじ ぎびょうづか本堂に巣食った大鼠を退治しようと、住職が子猫を飼いだした子猫は成長し、大鼠退治のために仲間を連れてくると夢枕に告げた(夢告)2匹の猫は大鼠と戦って勝ったがそのまま死んでしまい、墓地に埋葬された(動物報恩譚:化け物退治...
能登南

豊財院 般若の鐘(石川県羽咋市)

ぶざいいん はんにゃのかね江戸へ働きに出た夫が浮気をしている噂を聞き、ある夜夫の喉を噛みつく夢を見て、枕元に血痕が残った(夢告:血の怪)不吉を感じた妻が江戸に向かう途中、長野善光寺で、骨箱を持った女と出会う骨箱には夫と同じ名、夢を見た同日に...
加賀

大王寺(石川県小松市)

だいおうじ白山権現の霊夢(夢告)を受けて泰澄が発見したのが粟津温泉であり、その際に刻んだ薬師如来(仏像)を安置する『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.63石川県小松市 粟津町
加賀

若宮八幡宮(石川県白山市)

わかみやはちまんぐう2つの日輪(太陽)が現れたためそれを射るよう、鎌倉将軍の命が富樫氏(武家)に出た家臣の山上新保介(武人)は鶴岡八幡宮に参籠して霊夢を得て、一方の日輪を射落とした夢告]に従い、一夜で森(叢林])が出現した地(一夜作り伝説)...
加賀

圓八本店(石川県白山市)

えんぱちほんてん圓八という者が、柏の木を植えた翌日から姿を消した妻の夢枕に圓八が現れ、鞍馬山の天狗の下で修行中なので、家計の足しにとあんころ餅(菓子)の製法を教えた(夢告)現在も店を構え、商標に天狗の羽団扇を用いている『日本の伝説12 加賀...
金沢

大沼(石川県金沢市)

おおぬま金沢城下の商人の娘が業病となったが、夢告により大沼の水を飲ませると全快したお礼参りに大沼へ娘を行かせたところ、沼に飛び込みそのまま大蛇となってしまった(変身譚)『日本の伝説12 加賀・能登の伝説』(角川書店)p.27石川県金沢市 二...
備後

満願寺 宙づり観音(広島県尾道市)

まんがんじ ちゅうづりかんのん仏像の足と蓮華台の間に半紙が通るほどの隙間があるため、この異名を持つ寺が他国へ移転したため仏像もこの地を離れたが(あるいは盗まれた)、いつしか戻ってきた信者の夢に観音が現れ、巡礼(巡礼六部)に背負って貰って戻る...
備後

高諸神社(広島県福山市)

たかもろじんじゃ通称「おつるぎさん」白鳳5年(676年)に新羅王(渡来人)など3名が漂着し助けられたが、翌年王は亡くなった次の年に助けた里長の夢に王が現れ(夢告)、自分が素戔嗚尊であると告げたため、社を建てた(創建伝説)『日本の伝説21 広...