天人

村山

天人清水(山形県尾花沢市)

てんにんすず延沢満重が子授け祈願の帰り、池で水浴びをしている天女(天人)を見つけ、羽衣を隠して天に帰れなくして妻とした子ができて7年目、夫の留守中に長櫃から羽衣を見つけた天女は、天に戻っていった(羽衣伝説)天女は、かつて水浴びしていた池のあ...
先島諸島

喜佐真御嶽(沖縄県宮古島市)

きさまうたき御嶽の祭神の真種子若按司(琉球の名族)の母親は天女(天人)で、宝玉(宝物)を若按司に受け渡した宝玉を欲した加那浜按司とその娘は、若按司を拷問してそのありかを聞き出そうとして失敗した死の前に若按司を助けた川満大殿(長者)が宝玉を手...
先島諸島

目利真御嶽(沖縄県宮古島市)

みずまうたき按司と天人の間に生まれた三女が13歳の時に突然懐妊し、男児を産んだ男児は、頭に2本の角を持ち、手足は鳥のように細い異人であった男児が14になった時、母と祖母と同時に生きながら昇天し、その後たびたび姿を現し霊験を示し、御嶽に祀られ...
中頭

森の川(沖縄県宜野湾市)

むいぬかー奥間大親が天女(天人)が湧水で沐浴しているのを見つけ、松の木に掛かっていた羽衣を隠して、妻とした(羽衣伝説)その後天女は昇天したが、残された男児は後に察度王(琉球の名族)となった(生誕伝説)『日本の伝説2 沖縄の伝説』(角川書店)...
中頭

烏帽子井(沖縄県西原町)

ゆぶしがー天女(天人)が沐浴しているところを見つけた男が羽衣を隠したため、天女はやむなく男の妻となる子供が生まれたが、ある時子守唄から羽衣のありかを見つけ、それを身につけると子供を抱えて天に昇ったこの湧水を保護するため、茅で烏帽子のような蓋...
島尻

御宿井(沖縄県南風原町)

うすくがーある男が天女(天人)が井泉(湧水)で水浴びをしているところを見つけ、その羽衣を隠した天女は男の妻となり、一男一女をもうけ、地域のノロとして生涯を終えた(羽衣伝説)屋敷跡はデーコク(大国)と呼ばれる拝所となって、直系子孫が管理してい...
島尻

直禄井泉(沖縄県那覇市)

しぐるくがー天女(天人)が井泉(湧水)で水浴びをしているのを見かけた男(銘苅子)が羽衣を隠して、帰れなくなった天女を妻とした天女は2人の子をなしたが、ある時、この歌う唄から羽衣の隠し場所を知り、天に帰った(羽衣伝説)残された子は王府に召され...