子育の俗信

峡南

浄身石(山梨県市川三郷町)

じょうしんせき木花咲耶姫命が富士山にいた頃、産後常に水で身を清めていたため、噴火の際にも母子とも無事であった富士山が噴火した時、木花咲耶姫命が四尾連湖に逃れてきたが、途中で産気付いた命はこの場所で出産し、この石に座って湧水で身を清めた(腰掛...
峡北峡中

福性院 子守地蔵(山梨県北杜市)

ふくしょういん こもりじぞう子供の夜泣きが酷い時にこの地蔵にぼた餅(菓子)を供えると、夜泣きが止む(子育の俗信)供えたぼた餅を子供が盗って食べると、大人になって生まれる子供はさらに酷い夜泣きをする(罰を与える)『日本の伝説10 甲州の伝説』...

大鳥大社 夜泣き石(大阪府堺市西区)

おおとりたいしゃ よなきいし和泉国一之宮日本武尊の御魂が変化した白鳥がこの地に降り立った(創建伝説)堺町奉行が庭石として持ち帰ったところ、森に帰りたいと泣いたとされる(夜泣き石)子供の夜泣きにご利益があるとされる(子育の俗信)『日本の伝説8...
大阪

大小橋命胞衣塚(大阪府大阪市東成区)

おおおばせのみことえなづか中臣氏の祖とされる大小橋命(豪族)の胞衣を埋めた塚(胞衣塚)この塚に生える柳の木が子供夜泣きに効くとされた(子育の俗信)『日本の伝説8 大阪の伝説』(角川書店)p.30大阪府大阪市東成区 東小橋
東葛飾

萬満寺 仁王門(千葉県松戸市)

まんまんじ におうもん「仁王様のまたくぐり」という特有の願掛けがあり、正月と祭礼の日に、仁王像の股をくぐると厄除けが出来る仁王門に奉納されている草鞋(履物)は子供の疱瘡除けとされ、借り受ける者が多かった(子育の俗信)『日本の伝説6 房総の伝...
西讃

仙遊寺(香川県善通寺市)

せんゆうじ空海が幼少の折、この場所で遊んでいると、勅使が通りがかった勅使は空海の前で下馬して合掌礼拝し、「四天王が守護しており、神童である」と告げた明治になり練兵場となったが、乃木希典師団長(軍人)の夢枕に空海が立ったため、敷地内にお堂を再...
南信

夜泣き松(長野県大鹿村)

よなきまつ鹿塩七不思議の1つとされる松の木小枝を折って、子供の枕の下に入れておくと夜泣きが止む(子育の俗信)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.107長野県大鹿村 鹿塩河合
南信

諏訪大社下社秋宮 根入りの杉(長野県下諏訪町)

すわたいしゃしもしゃあきみや ねいりのすぎ信濃一之宮・諏訪大社下社秋宮の境内にあるの木丑三つ時になると、枝先を下げて、いびきをかいて寝るという落ちている枝を煎じて飲ませると、子供の夜泣きに効くとされる()『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書...
中信

袖振り松(長野県南木曽町)

そでふりまつ木曽義仲が弓矢を射るのに邪魔になる松の木を、巴御前が袖を振って倒したとされるこの松葉や木の皮を燃やして見せると、子供の夜泣きが治るとされ「夜泣き松」ともいわれる(子育の俗信)『日本の伝説3 信州の伝説』(角川書店)p.66長野県...
洛中

三十三間堂 夜泣泉・夜泣き地蔵(京都市東山区)

さんじゅうさんげんどう よなきせん・よなきじぞう三十三間堂の境内にある幼い時の二条天皇の夜泣きを封じたとされる湧水現在は地蔵に願を掛けることで夜泣きを防ぐ(子育の俗信)『日本の伝説1 京都の伝説』(角川書店)p.31京都市東山区 三十三間堂...